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雲の峰 その3
「じゃあ、当日早めに迎えに行くわ。それからゆうこちゃんたちを拾って、まずは龍二くんの動物病院か?」
「そうだな。その前に昼飯でもどっかで食うかー」
「そうするか、美味そうな店をこっちで調べておくよ(山本くんが)。そうだ、病院の住所を教えておいてくれ」
「おう、ちょっと待ってなー」
クイーンは住居となっている店の二階に上がって行く。俺は翔に話し掛ける。
「君は叔父さんの龍二くんとはよく会うのか?」
翔は俺の娘に絡まれながら、
「そうですね。今は正月くらいでしょうか。叔父は山口県の大学の獣医学部を卒業した後、恩師の紹介で今の西伊豆の病院に勤めているんです。僕も子供の頃よく遊びに行きましたよ」
「そうなのか。もう家庭を持っているのかな?」
翔は一瞬ポカンとし、首を振りながら苦笑いする。
「ははは… その、かなーり変わった人なので、よっぽどの女性でない限り…」
そうなのか、ちょっと変な男なのか、ふむふむ。
「母親に似た感じかい?」
何度か首を傾げながら、
「あー、近いものがありますけど、祖母ほどコミュ力はありません、人間とは」
「人間とは。とは?」
「叔父は、あの辺りではすごく有名な獣医なんです。何でも動物と会話出来るとか。『三津浜のドリトル』と呼ばれているそうですよ」
なんじゃそれ……




