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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第6章
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あおうめ その5


 健太達に別れを告げて、店の外に出る。クイーンが付いてくるのがいつものこととなったのは、いつ以来だろう。久しぶりに雨雲でない夜空を見上げ、深呼吸してみる。夜の門前仲町の匂いが胸いっぱいになる。


「久しぶりに、服でも買ってくっかな。その日本一の旅館に合うやつ」


 俺はちょっと首を傾げ、首を振る。


「こないだのヤツでいいよ。お前、白い服が似合うからさ」


 クイーンは無言となり凍り付く。あれ、地雷踏んだか?


「テメー、よくも軽々しくそんなエロい言葉を… 散々オンナ泣かして来たんだろーな」

エロい? エロいか? 頭にクエスチョンマークが乱舞する。 


「まあとにかく、お互いそんな気張らなくいいんじゃね? たかが宿屋だ。気にすんな」


「そっか。ああ、そうだな、たかが宿屋、だな。えへへ」



 照れた様子で顔をクシャクシャにする。ちょっと可愛い、胸の鼓動が早まる。


「じゃまた明日。明日はお袋がいねえから、葵連れて夕飯食いに行くから。席空けといてくれな」


「おお、予約席作っとくわ。気ぃつけて帰れや」


 俺は軽く手を振って家路につく。



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