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あおうめ その2
「おいーっす、今日も蒸しあちーなー、お、軍司にゆうこちゃん、どったの?」
健太… 助かった。ミイラ取りがミイラになる所だった。
お前のその年中蒸し暑さに心底へきへきとしていたが、今夜ばかりはお前が神に見える。なんなら後光も見えるぞ。今日から健太ニキと呼ばせてもらおう。
「健太―、生でいいか? 俺の奢りだーー」
「はあ?」
不思議そうに俺を眺める健太。
「はあー」
俯いて溜め息をつくゆうこ。
危険だ。危険すぎる。俺なんかが扱える女ではない。ホンモノの魔性のオンナだ。
しかも自分の天性の天然を自在に操り、男を引き寄せ吸い取っていく。俺のような塵芥は秒殺される。
俺とゆうこがお似合い? 俺はなんて途方もない事を考えたのだろう、あの晩…
だが俺のこの捨て身の策は、救世主健太のお陰で功を奏したようだ。クイーンは嬉しそうな面持ちで携帯電話をかけている。
「おお龍二! 元気か? 来週だけどよ、火曜にそっち遊び行くからよ」




