花菖蒲 その6
「いいか、軍司。オマエは今一応独身な。で、クイーンも独身彼氏ナシ。何がいけないの? 葵ちゃんだって年頃だしお母さん欲しがってるだろうよ。で、オマエのおっかさん、メッチャ気に入ってんじゃん昔からクイーンの事。で? 翔だろ、何かオマエに懐いてんじゃん。オマエだってこんな息子欲しかったって言ってたろうが…」
何か途中から自分の妄想入りだしているのでは…
「で、オマエ。キングじゃんか。え? クイーンとピッタンコだろうが。え? 昔良く踊りに行ったよってか!」
「キャハハ、それ! 前から思ってたんだー!」
忍が昔懐かしいディスコソングを口ずさみながら踊り出す。意外に上手い…
「ホントですね… 懐かしいー 青山よく行ったなぁ」
ほう。ゆうこもディスコ通いをしていたのか。ほう。
「あそこさ、服装チェック厳しくてなー わざわざスーツ着てったよなー」
忍の踊りが更に激しくなり、何ならカウンターの上に立ち上がり!
「ワンレンボディコン! なつかしー ヒューヒュー」
よせやめろカウンターが崩壊する… けど、マジでちょっと懐かしい… すると、なんとゆうこがバッグから団扇を取り出し、一緒になってカウンターで踊り出す!
「ヒュイ ヒュイ ヒュイ ヒュイ イェーイ」
うわぁーーーーー ヤバイ! 懐かしすぎる!
気がつくと俺も立ち上がって、体を柔らかにくねらせてしまっている!
健太も片手を上に上げ、イェーーイとか叫び出し。
そんな俺らを厨房からクイーンが呆れ顔で肩をすくめている。あれ? 俺ら何の話をしとったんだ?




