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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第6章
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花菖蒲 その4


 また、冷えた視線を感じる。


 チラリと横のゆうこを見ると、鋭く細い目付きで俺を睨んでいたが、それは一瞬のことですぐに視線は緩む。何だ今のは…? そして、チクリと俺の胸が痛む。まるで待ち針のほんの先っぽが肌に触れたかのような… 何だったのか、今のは…


 視線をクイーンに戻すと、未だ口ポカーン状態を維持している。その口元から涎が若干こぼれている。砕け散ったガラスを忍がセッセと片づけている。


「キンちゃん、大胆になったねえー、姐さんを堂々とお泊まり旅行に誘うなんて。もう、ちゃんと付き合っちゃいなよ。そんでこの店継いじゃいな」


 自分の耳まで赤くなるのを感じながら、


「いや、だから、そんな… ハア?」


 割と真剣に狼狽えてしまう。その様子に忍がイラついた様子で、


「あーーー、かったりー。てか、付き合っても無いのにさ、お泊まり旅行誘うって、どーすかねー、ゆうこさん?」


「うん、有り得ない… 人として… 絶対」


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