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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第6章
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花菖蒲 その3


 話は冒頭に戻り。俺はゆうこの目と耳を大いに気にしながら、それでも仕方なく頷く。


「実は… その通りなんだ」


 クイーンはパッと表情を明るくし、


「おっしゃ。いつにするよ? 早めに言ってくれよ! 何なら店閉めっからよっ」



 何故か冷たい視線を一瞬感じる。誰のものかはちょっと分からないが。


「それでな、 今回なんだけど…」


 煮え切らない俺にクイーンは眉をしかめ、


「何だよ?」


「泊まり、なんだ…」



 ガッシャーン。



 最早『居酒屋 しまだ』の恒例行事となってきた、ジョッキやグラスの自由落下運動。クイーンはポカリと口を開けたまま呆然としている。


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