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くろはえ その6
そして翌日。
「それは無理だな」
「は?」
「絶対、俺は無理。」
「いや、昨日俺に任せろって…」
「任せろなんて言ってない。精々頑張る、と言った。」
「なら、是非共、精々頑張ってくださいよ!」
「そもそも、宿泊なんて聞いていないっ」
「日帰りなんて僕一言も言ってませんし、企画書にも『掛け替えのない朝食』ってありましたよね?」
「それは朝からの…」
「宿泊が無理ってどういう事なんですかこれ仕事ですよ業務命令ですよ貴方高校生ですか仕事舐めてんですかしかも普通の人じゃ一生泊まれない宿ですよ何贅沢言ってんですか意味不―」
「いや、その、舐めて無いし、贅沢して無いし… ただ…」
「ただ何ですか? 社長、何とか言ってくださいよ!」
舐めていた。山本くんがこんなに仕事熱心になるとは、以前は思ってもなかった。




