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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第6章
173/425

くろはえ その3


 社長と山本くんに、泉さんがポロリと溢した最近の温泉業界裏話を手向ける。


「成る程。金を持つ外国人、の来ない温泉ですか…」


 社長が想定外、と言った顔で感嘆する。


「はい。一昔前よりは外国人の入浴マナーは向上しているそうですが、それでも外国人の居ない、と言うキーワードを重視する上級層は多いそうです。そこを狙ってはどうか、と」


 山本くんも感心しながら、


「確かに他社のサイトでそのようなキーワードは見た事無いですね」


 鳥羽社長も頷きながら、


「この国の旅行業界が外国人、特に中国からの客に大いに助けられたのは無視できないけど」


「毎年来るのを楽しみにしていた馴染みの宿が急にガヤガヤしてきたので、値は張っても静かな宿は無いかとか…」


「本来の日本らしさを貴方だけに、とか?」



 話は盛り上がり、山本くんが週末までに企画書にまとめてみせる、と豪語すると社長があっさり


「木曜までに」


 やるね、若社長。



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