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五月闇 その4
「そうなんですか… 先輩とせんぱい… 一緒に温泉に行く仲だったんですね…」
間宮先生は俺の話を聞き終えると、ちょっと驚きの目で俺らを眺める。それより、先輩とせんぱいって…
「ば、馬鹿、そ、そんなんじゃねえよ!」
咄嗟にクイーンが口答えする。ので、俺も、
「ち、違うよ、仕事でたまたま…」
薄っすらと冷たい笑みを俺たちに向ける。
「二人して顔を真っ赤にして… ふーん」
クイーンは更に食い下がり、
「だ、誰がこんなエロおやじ…」
「は? 誰がエロ親父だって? は?」
「人のアソコ見てギンギンにおっ勃…」
こ、こいつ! 先生の前でふざけたことを!
「やめろーーーーーーーーーーー」
俺は店中に響く大声でクイーンの言葉を遮る。パラパラと入っている他の客が、何事かと俺を睨みつけ、それから先生を見て皆コソコソ話をし、おおおっと感嘆する。あーあ、バレちゃったじゃねえか、先生のお忍びが…
「うふふ。見た目はなんかアレですけど、なんとなくお似合いですね…」
間宮先生は寂しげに呟く。
そんなにクイーンを慕っていたんだ…… 少しだけ、申し訳ない気持ちになる。




