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五月闇 その2
「そう。今日の午後、泉さんの病院にお見舞いに行ってきたんだよ」
ジョッキを傾けながらクイーン、忍、そして何故か間宮先生に、俺は今日の夕方の出来事を語り始める。ここ数日、すっかり梅雨入りしたせいか、客の出足は相当鈍い。今夜も俺以外にテーブル客が二組だけ。暇を持て余している忍とクイーンは俺の話をやはりジョッキ片手に興味深げに聞き入っている。
俺が二度(一度目は翔が助けたと言っても過言ではない…)命を救った泉さんは、狭心症で千駄ヶ谷の辺りの超高級病院に入院している。まあ、あれだけの人だからそれも頷ける。彼の心臓バイパス手術は無事に成功し、I C Uから一般病棟、それも個室にて療養中との奥様からの連絡が入り、会社の仕事をほったらかして早速お見舞いに行ってきたのである。
クイーンはニッコリと微笑みながら、
「へー、手術成功したんだな、よかったじゃんか。どんなだったよ?」
「まあ、元気そうだったよ」




