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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第1章
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衝突 その4


「だからよ、お前もコレからはちょいちょい顔出せよ。結構色んな奴くるぜ」


 そんな俺を見透かすように健太が言う。


「そうだな。また機会があればな…」


 いつの間にかクイーンが厨房から出てきて、俺らと一緒にカウンターでタバコを吹かしている。片手のビールジョッキはきっと俺らの会計に付けられているのだろう。


「おう。ホントこれからはちょいちょい来てくれよー。なー」


 肩に手を回され、ポンポンと二回叩かれる。妙な色気というか愛嬌がある。きっとこの資質が昔の仲間を呼び寄せているのではないか、と勝手に想像する。


 これだけ男らしく頼まれると断る道理はない。


「じゃあ、次は娘を連れてくるよ」


 まあ。一緒に来てくれる確率は、この店に有名芸能人が訪れることに匹敵しそうだが。


「へー、娘さんかあ。よおし、一緒に飲もうぜっ」


「いや… まだ中三だし」


「へ? え? は?」


「あー、今年15な」


 クイーンは少し目を見開いて頷く。


 なんだよ、俺なんか変なこと言ったかよ? 間違ったこと言ったか?


「で、クイーン、子供は?」


「今年でそれぞれ36、32、29かな」


 絶句。


「で、孫が15だな、今年」


 窒息。



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