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衝突 その4
「だからよ、お前もコレからはちょいちょい顔出せよ。結構色んな奴くるぜ」
そんな俺を見透かすように健太が言う。
「そうだな。また機会があればな…」
いつの間にかクイーンが厨房から出てきて、俺らと一緒にカウンターでタバコを吹かしている。片手のビールジョッキはきっと俺らの会計に付けられているのだろう。
「おう。ホントこれからはちょいちょい来てくれよー。なー」
肩に手を回され、ポンポンと二回叩かれる。妙な色気というか愛嬌がある。きっとこの資質が昔の仲間を呼び寄せているのではないか、と勝手に想像する。
これだけ男らしく頼まれると断る道理はない。
「じゃあ、次は娘を連れてくるよ」
まあ。一緒に来てくれる確率は、この店に有名芸能人が訪れることに匹敵しそうだが。
「へー、娘さんかあ。よおし、一緒に飲もうぜっ」
「いや… まだ中三だし」
「へ? え? は?」
「あー、今年15な」
クイーンは少し目を見開いて頷く。
なんだよ、俺なんか変なこと言ったかよ? 間違ったこと言ったか?
「で、クイーン、子供は?」
「今年でそれぞれ36、32、29かな」
絶句。
「で、孫が15だな、今年」
窒息。




