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カタツムリ その3
「ゆーこアンタ… 頑張ったんだねえ… 出世頭じゃんか… 有名な美人廃人なんて…」
クイーン、まだ若干違うからな… 本当に凄い人なんだからな…
「姐さん、この店に、遂に芸能人がー やべ、おい健太、コンビニで色紙買ってきてよ」
「先生。前から大ファンでした… 握手してくだs… いってー」
思いっきり叩いたから、痛いのは俺の掌だっちゅーの。
「そうなんですよー 由子はあんなにヤンチャしてたのに、あたしらより勉強できて」
「都立行って、大学行って。大会社勤めたと思ったら、俳句の賞取って」
「テレビで観た時、友達に自慢しまくってねー サインいっぱい頼まれてねー」
「そんな有名人になっても、毎月あたしらとご飯食べたり、旅行行ったり」
誇らしげに親友を語るオタフクとツリ目。幼馴染っていいよな。俺もこの歳になってホント実感するわ。
それにしても、今日は朝も夜も何かと俳句が俺に絡んでくる。これは何かの暗示なのだろうか、なんて考えていると、健太がまた余計なことを話し出す。
「で、由子ちゃん、お子さんは? 旦那さんどんな人? ひょっとして有名人とか?」




