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カタツムリ その1
思い出した。
俳句だ。そうだ、あの頃家事育児の合間に、下手クソな俳句を作っては新聞だか雑誌に投稿していた。
そして、瞬間的にこの河口由子だか赤サソリだかが誰なのか、わかった。
「ひょっとして、俳人の間宮由子さん、ですか?」
彼女は驚いてまた目を見開く。口を手で押さえる様子が本当に上品である。その横でクイーンがだらしなく口を大きく開けている。この格差は何なのだろうか…
「え… どうしてご存知なのですか…?」
「やっぱり! 俳句の間宮さんですね! 亡くなった妻が俳句好きだったんですよ。それで妻が一番尊敬していたのが、間宮先生だったんです!」




