表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第5章
156/365

さくらんぼ その6


「私… 中学の時、金光先輩のこと… 好きだったんです」


 ガシャーンー 


 ジョッキが砕け散る音がする。皆の硬直が解け、各々がワイワイ喋りだす。クイーンはヒクつかせた笑顔でガラスの破片を片付け始める。



 俺は適当に返事をし、一人スマホで検索を始める。脳内記憶ファイルを次々に開いては閉じ、どこでこの顔を見たのかを探る。


 何となく亡くなった妻の里子が絡んでいた気がする。里子の友人? 年が違いすぎる。里子の先輩? こんな美しい友人がいたら俺が忘れる筈がない。里子の何だったのだろう…


 ふと里子がやたら褒めていた人物がいたことを思い出す。確か彼女の当時の趣味に絡んでいた気がする。


 何だったっけ… 里子の趣味… 娘の葵に電話を掛ける。



「あ、葵? ちょっと聞きたい事があるんだけど」


「幾ら?」


「翔くんに言うぞ」


「ごめんなさい。で、何?」



 情けない。妻の趣味をもうすっかり忘れている俺。


「里子の… その… 趣味って覚えてるか?」


「んんん? お母さんの趣味? えー何だっけ? お婆ちゃーん、お母さんの趣味って何だったっけー?」


 そんなのお袋が知るわけないだろ… と思いきや、意外な答えが受話器ごしに聞こえてくる


「んー? 俳句だよー」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ