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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第5章
151/341

さくらんぼ その1


「いらっしゃーい、カウンターしか空いてないけどいいかしらー?」


 月曜の夜から満席なんて。どうした、居酒屋しまだ。俺が初めて来た頃には金曜日の夜ですら閑古鳥が鳴いていたのに… そう言えば昨日の日曜日も、そこそこ人が入っていた。居酒屋なんて日曜日には閑古鳥がピーピー鳴くのが普通だろ、だが本当にそこそこ人が集まるのだ、この店は。


 その理由は、クイーンの人脈、そして人格である。彼女を慕いこの店に来る客の何と多いこと。それも昔からの仲間達、そう、俺や健太のような仲間がひっきりなしに訪れてくるのだ。昨日も中学時代の生徒会の役員だった女子が、すっかりお母さんになって家族で食事に来ていた。


 地元密着型経営。意外にそれは悪くなく、銀行からの評価も実は高い。地元の人が来る、すなわち常連客の層が厚い、つまり常に一定の売り上げが予想出来る。ということなのだ。



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