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虎が雨 その5
「でもよー、中学時代はあんなに真面目な優等生だったお前が、いつからオンナ狂いになったんだよ?」
「狂ってなかったし。ただのオンナ好きだし」
あらかたの皿を平らげ、昨夜からの新メニューである〆の深川めしを頼む頃になると、まあ、いつもの会話となる。今夜はそこそこに客が入っており、クイーンも忍もワラワラと忙しく働いている。
「でもお前は中学の頃は全くオンナっ気なかったよな」
「そうだっけな」
「じゃあ、高校デビューってヤツか?」
「いや、高校は男子校、部活と勉強で忙しかったからな」
「なら、大学デビューかー」
実家の経済状況もあり、高校を私立行かせてもらった故に大学は国立を志望し、入学した。大学ではバスケットのサークルに入り、塾の講師のバイトでがっつり稼ぎ、当時の所謂バブル全盛期の学生を謳歌していた。




