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虎が雨 その3
片手にスーパーの袋をぶら下げて豹柄の傘を折りたたむ。ロングの金髪をポニーテールに結わえ、真っ赤なTシャツに白のジーンズ、そして豹柄のスニーカー。
どこからどう見ても地元のヤンキーだ。然しながらどれもが細身の身体に良く似合う。
先週までの俺はこんなに繁々と彼女を眺めはしなかった。
「おっ、健太―。ジメジメしてっか?」
「してるしてる、ホント梅雨入りやだわー」
俺の方をチラリと見、それまでの勢いは何処へやらー
「おう…」
彼女をガン見しながら… 自然と自分の口角が上がるのを感じながら
「おう…」
そしてお互い、パッと目を逸らす。中学生かよ俺たち…
こんな俺らを健太と忍がニヤニヤしながら茶化す。
「へいへいへいー」
「ヒューヒューヒュー」
クイーンが真っ赤な顔で二人を睨みつける
「ちょっ… 何だよ?」
「ベーつーにー」
「さーねーー」
クイーンは二人を威嚇する様に、
「な、何でもねえよ、こんな…や…つ…」
いや、むしろ怪しい。と、当事者の俺も顔が火照っているのを感じる。




