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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第5章
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虎が雨 その3


 片手にスーパーの袋をぶら下げて豹柄の傘を折りたたむ。ロングの金髪をポニーテールに結わえ、真っ赤なTシャツに白のジーンズ、そして豹柄のスニーカー。


 どこからどう見ても地元のヤンキーだ。然しながらどれもが細身の身体に良く似合う。


 先週までの俺はこんなに繁々と彼女を眺めはしなかった。



「おっ、健太―。ジメジメしてっか?」


「してるしてる、ホント梅雨入りやだわー」


 俺の方をチラリと見、それまでの勢いは何処へやらー


「おう…」


 彼女をガン見しながら… 自然と自分の口角が上がるのを感じながら


「おう…」


 そしてお互い、パッと目を逸らす。中学生かよ俺たち…



 こんな俺らを健太と忍がニヤニヤしながら茶化す。


「へいへいへいー」


「ヒューヒューヒュー」


 クイーンが真っ赤な顔で二人を睨みつける


「ちょっ… 何だよ?」


「ベーつーにー」


「さーねーー」


 クイーンは二人を威嚇する様に、


「な、何でもねえよ、こんな…や…つ…」


 いや、むしろ怪しい。と、当事者の俺も顔が火照っているのを感じる。



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