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梅雨曇 その7
それにしても凄い盛り上がりだ。泉さんは俺が思っていたよりも遥かに凄い人だったのだ。その人を二度助けた俺。公私ともにツキが回ってきたのかもしれない。
これは冗談抜きで、三ツ矢部長ではないが、この小さな旅行代理店にすこーしでいいのでお力を賜ってもいいのかも知れない。彼らのはしゃぎぶりを観ていてそんな気になってくる。
奥さんからもらった名刺を眺め、こちらから連絡してみようか、などと思ってしまう。いやいや、慌てることはない、きっとそのうち向こうから丁寧な連絡が入るに違いない。その節には大変にお世話になりました、と。
俺の渡した名刺はこの会社、すなわち『鳥の羽』のものだ。連絡が来るとしたら会社に直接来るだろう。電話で来るか、メールで来るか、まさか直接挨拶にーなんて思った矢先。
まさにその泉さんからメールが届く。
急いで中身を確認する。昨日かかりつけの千駄ヶ谷にある病院に転院し近々手術を受けることになったとのこと。無事に手術を終え退院したら、挨拶に行かせて欲しいとのこと。
俺は満面の笑みを浮かべながら、
「では近々お見舞いを兼ねて入院先を訪ねてみます。社長、次の議題へ…」




