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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第1章
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衝突 その2


「なーに、健太とキングちゃん何かあったの?」


 白豚が急に顔を出して来る


「しろぶ… 忍ちゃん中学違うから知らねーかー、中二のとき…」


「ハイ、お待ちーー」


  明らかに間違いなくわざとドンと置かれたビールは跳ね上がり、健太の顔にかかった。


「うぎゃ。はい、かんぱ〜い」


「乾杯…… ハアー」


「で、何で金光さんは『キング』ってあだ名だったの?」


 白豚がしつこく聞いてくる。とっとと料理を作って出せよ。


「こいつ、金光の『金』と軍司の『ぐ』、で『キング』。中三まで勉強やらせりゃ学年一位、スポーツやらせりゃあバスケ部のエースで都大会ベスト8、生徒会長やってて、俺らのチョー天敵だったんだわ」


 吹き出しながら白豚が俺の背中をバシバシ叩く。正直、ウザい。


「うわー漫画の主人公みたい、そんで?」


「何がおかしいの? んで、あれ中二んときか? 俺らとコイツがちょっと揉めてな」


  うわ… 俺の中学時代の黒歴史ナンバーワン…


「で、先輩に許可もらって体育館の裏に呼び出して、ヤキ入れようとしたらよ、」



「返り討ちにあったんだよなー」


 突如クイーンが割り込んでくる。


「確か六人でシメようとしたのに、逆に三人病院送りだったよな。なー、ケンタ」


「そ。俺、鼻の骨粉々にされたし。なー、キングさん」


 正確には鼻骨にヒビな。寧ろ俺の右手の中指骨折の方が酷かったのだが。


「で、その右手の骨折完治してねーのに、バスケの大会出て大活躍な。ケンタたちよりよっぽど根性あったよな、キングは」


 何故にクイーンがあんなことを覚えている? 俺は唖然として、


「島田さんが俺のこと知ってたとはびっくりだわ」


 クイーンは年甲斐もなくモジモジしながら、


「ま、まあな… それよか、誰だよ、島田さんって!」


「じゃあ…『クイーン』。で、島田さんって何で『クイーン』って呼ばれてるの?」



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