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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第4章
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はじまり その11


「そ、そりゃあ、君は僕の母親そっくりだー、なんて言われたらよ、嬉しいっつーか、やっべーっつーか…」


 へ? この人何言ってんの?


 男が女に、自分の母親に似ているって言うのが、口説き文句だと? 凄えな下町、山の手じゃ逆の意味に取られるけどな。



 とまあ、こんな風にこの女との会話はところどころチグハグというか、意味不明な部分も多々あるのだが。悪くない。全く全然悪くない。むしろ楽しい、なんなら嬉しい、もある。


 未だ俺の肩に頭を乗せているクイーンに、


「ぼちぼち帰るわ。今日は疲れたな」


「明日、日曜じゃん。まだいーだろ?」


「今日のレポートを書かなきゃいかん」


「あれか、数年ぶりに勃ちましたってか、ぷっ」


 軽く頭をゲンコツで叩く。


「会社はそんなこと知りたくねえし」


「そんじゃあ、惚れてるオンナのアソコをガッツリ見れて嬉しいですってか、きゃは」


 軽く頭突きをかませながら、


「惚れてねえし。嬉しくねえし。でも、まあ、いいもの拝めたな、ラッキーってか?」


 逆に頭突き返しされ、


「ま、アタシも随分ご立派なもの眺められて、ありがたやーありがたやー」


 と言いながら俺の股間を拝みだす。


 俺は大いに吹き出しながら、カウンターを立ち出口に向かう。



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