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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第4章
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はじまり その9


「ちょっ… な、なにジロジロ見てんだよ」


「べ、別に。露天風呂のことなんて思い出してねーよ」


 一瞬で更に顔が赤くなり、あっちを向いてしまう。その子供みたいな仕草に、思わず吹き出しながら、


「それでさ… 今後なんだけど」


「お、おう」


「その… 翔くんと葵の事も含めてさ…」


「お、おう?」


「あの… こんな感じで… ちょくちょく出掛けたりとか… こんな風に一緒に飲むとか… 駄目かな?」



 俺の声が震えている。何ならジョッキを持つ右手も震えている。


 そっと彼女を伺う。


 彼女は一瞬驚いた表情を見せる。それから俺をじっと見つめる。


 汚れない、真っ直ぐな瞳で俺を見つめる。何か遠くを見つめる様な潤んだ瞳で俺を見つめる。



 それがやがて照れ臭そうな、くしゃくしゃな笑顔に変わる。


 そして、クイーンは軽く頷いてくれた。



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