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帰宅路 その5
俺は目が点になるのを感じつつ、
「へ? 仕事? 趣味?」
「ええ。泉さんはISSAのシニアインスペクターじゃないですか」
そう言えば貰った名刺に四字英語が書いてあったが
「そのISSAって何かな?」
「え… 金光さんの方が詳しいでしょう?」
と言うことは、きっと旅行関係の財団法人か何かなのだろう。
「いや、その、知らない」
この子の前では、知らないことは知らぬときっちりと伝えよう、昼頃にそう誓ったのだ。
「ダッサ…」
「パパー…」
女共の蔑みをスルーして恥を忍んで聞く。
「すまん。勉強不足で。教えてくれないか?」
翔も首を傾げながら、自信なさげに
「はあ。僕も詳しくは知らないんですけど。確か世界温泉調査協会かな、世界中の温泉のランク付けをしてる機関で、泉さんはその上級調査員だとか」
「な…ん…だ…と…」




