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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第4章
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地獄変 その9


「本当にありがとうございました。金光さまのお陰で大切なお客様のお命を救うことができました。何とお礼を申し上げれば良いか…」


 宿の支配人から何度も何度も頭を下げられ、


「是非またお越しください、従業員一同、心より歓待させていただきたいと存じます」


 その機会がもしあれば是非に、と返事をする。



「今回のお代は、泉様の奥様が既に支払ってくださいました。それとこれはほんの気持ちでございます、どうぞお受け取りくださいませ」


 渡されたのは、四人まで使える半額クーポンである。俺は遠慮なく受け取り、平日にでも休暇を取って必ずまた来ます、と言った。


「アタシも手伝ったんだからな、半分はアタシの権利だぜ!」


 と激しく権利を主張するので、


「これ、葵と翔、連れて来てやらねえか?」


 クイーンは出会ってから一番の笑顔で、何度も頷いた。



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