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地獄変 その8
そうなのだ。
俺は、男として復活した。オスとして蘇ったのだ。
妻の死以来三年経ち、何度か女性と試してみたが、全く役立たなかった俺のモノが、完全に復活した。俺は男で在ることを諦めていた。それが贖罪なのだと思っていた。それで良いと思っていた。
「まー、AED使ってよー、EDが治ったってか? ブヒャヒャー」
俺は思わず吹き出しながら、
「…… つまんねーわ」
「ふんだ。それよか、バタバタしてたからよ、夕飯食う時間無くなっちまったなー」
時計を見ると既に八時近くだ。すっかり暗くなった外を見ながら俺は頷く。
「ま、仕方ないな。今回は夕飯、諦めっか」
クイーンは悔しげな顔で、
「翔たちも待ってるだろーしな。あー、でも豪華懐石ってヤツ、食ってみたかったなー」
その凹み具合が妙に俺の心に刺さり、
「また… こんな機会あったら誘うから、その時は…」
クイーンは一瞬驚いた顔をし、やがて満面の笑みで、
「一発やるってか? 復活祭りってか? おいこの土助平ヤローが」
俺はせせら笑いながら、
「そんなに俺としたいのか?」
正拳突きが俺の鳩尾を容赦無く襲う。
「百年、早え」
それって、151歳になったらいいのかよ…




