前へ目次 次へ 110/341 地獄変 その3 その時だった。 「お、おま… 何してんだ…」 顔を上げるとそこには… 「お、おま… 何してんだ…」 バスタオルを胸に巻いたクイーンが唖然としながら仁王立ちしている。 「…… とにかく、急いで救急車呼んでくれ。それと、AEDを持ってきてくれ!」 目を見開き、深く頷くと、 「救急車と、何だって?」 俺は視線を彼の胸に戻しながら叫ぶ。 「AEDだ。エーイーディー、宿の人に聞け!」 返事もせずに彼女は飛び出していく。俺はまた心臓マッサージの回数を数え始める。