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King & Queen   作者: 悠鬼由宇
第1章
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再会 その11


 俺が島田光子のことを必死に記憶の底からサルベージしていると、


「キングって… 今さ、何、やってんの?」


 何だかカツアゲされている気持ちとなってしまう。クイーンは懐からカッコよくタバコを取り出すも、勢い余って明後日の方向へ飛ばしてしまう。


 即座にカウンターの向こうから白豚ちゃんが飛び出してきてタバコを拾い上げ、クイーンに渡す。クイーンが何故か震える手で一本取り出し、口に含むや否やライターの火が差し出される。ここ居酒屋、だよな?



「いや、普通に会社員だけど…」


 健太は俺の肩を叩きながら、


「いやいやいや、あの天下のメガバンク、東京三葉銀行の支店長さまだよ、コイツは地元の出世頭……」


「はっ ギンコー?」



 何故かアルプスの白豚の眉があり得ない程にひん曲がる。恐ろしい形相に一瞬たじろぐ。


「てめー銀行員か。帰れ。チョー帰れ!」


 白豚が突如発情、ではなく発憤して俺に食いかかる。



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