♥ セロロSaid 1‐1
──*──*──*── 何処かの遺跡
使い魔と共に≪ ファブレッタ大陸 ≫の7割りを支配していた人類を蹂躙し、1人残らず虐殺した “ 終焉の宴 ” こと “ 虐殺皇神 ” のセロロは、魔法でコーティングした朽ち果てない茜梶惠の亡骸を抱きしめて、≪ ファブレッタ大陸 ≫の何処かにある遺跡に来ていた。
セロロ
「 ──此処が良いかな。
浄化魔法を掛けて、ベッドメイキングをすれば── 」
セロロが室内に浄化魔法を掛けると、何処からともなく使い魔が現れ、丁寧にベッドメイキングを終えてくれる。
セロロ
「 有り難う 」
満足そうに微笑んだセロロは、茜梶惠の亡骸をベッドの上に寝かせた。
シーツも掛ける。
茜梶惠の亡骸は、スヤスヤと眠っているように穏やかな顔をしている。
血の巡りはない為、血の気はなく、肌の色は宍色より薄くなってはいるが、それでも穏やかな寝顔をしていた。
串刺しにされて穴だらけだった身体の傷はセロロが魔法で修復した。
大量の血液を失った所為なのか、色白い茜梶惠の小さな手の上にセロロは自分の手を重ねる。
セロロ
「 メグム……。
此処は静かだよ。
使い魔達が見張りをしてくれるから、ずっと一緒に居られる。
ワタシは睡眠を必要としないけれど……、メグムと会いたいから少しだけ眠るよ。
ワタシの夢に出て来てくれるよね?
あの頃みたいに、ワタシに笑い掛けて──、ワタシの名前を呼んでくれるよね?
──旅をしよう。
≪ 魔族領国 ≫にも≪ 亜人領国 ≫にも≪ 中立領地 ≫にも未だ辿り着いていないからね。
──馬車の中でトランプもしよう。
メグムが教えてくれたゲームは全て覚えているから安心して。
──色んな話もしよう。
沢山、話そう… 」
セロロは茜梶惠の亡骸を愛しそうな眼差しで見詰めながら話し掛ける。
返事は無いが、セロロは構わずに話し掛け続けた。
茜梶惠の亡骸の右側に移動したセロロは、自分の身体にもシーツを掛ける。
茜梶惠の亡骸を優しく抱きしめると、両目の瞼を静かに閉じた。
茜梶 惠
「 ──セロロ!
起きてよぉ!
もぅ…… 」
セロロ
「 ………………メグム…?? 」
茜梶 惠
「 セロロは寝ないんじゃなかったの? 」
セロロ
「 …………うん…。
そう…だね……。
でも…転た寝は──するかな? 」
茜梶 惠
「 そうなの?
まぁ、いいや。
それよりも見てよ、セロロ!
トランプのカードでタワーを作ってみたんだよ。
やっと完成したんだよ〜〜! 」
セロロ
「 上手に出来てるね 」
茜梶 惠
「 うん!
セロロに見せたくて頑張ったんだぁ!
かなり失敗しちゃったけど、完成出来て良かった♥ 」
セロロ
「 凄いね、メグム。
本当に…… 」
茜梶 惠
「 セロロ?
……泣いちゃう程喜んでくれてるの?
嬉しいなぁ(////)」
セロロ
「 うん……。
ワタシも嬉しいよ 」
セロロは両腕を伸ばすと茜梶惠の身体を抱き寄せ、ギュッと抱きしめた。
茜梶 惠
「 ぴぃやぁあ(////)
──セ…セロロぉ〜〜〜(////)
いきなりどうしたの?!
一寸大胆だよっ(////)」
セロロ
「 夢でも良い……。
メグムに触れて過ごせるなら… 」
茜梶 惠
「 夢って……。
何言ってるの??
転た寝するとセロロも夢を見るんだ? 」
セロロ
「 うん…多分ね。
見るよ… 」
茜梶 惠
「 そっかぁ……。
セロロの見る夢にぼくは出るのかな?
夢の中のぼくは、セロロと楽しく仲良くしてる?? 」
セロロ
「 うん、してるよ。
愛し合ってる 」
茜梶 惠
「 ぴゃい?!
あ…愛し合ってる──のぉ?!
ほ…本当に…(////)」
セロロ
「 うん。
メグムとワタシは家族だからね。
家族は愛し合うものだとメグムが教えてくれたんだよ 」
茜梶 惠
「 あぁーーー……だよねぇ……。
家族愛とか兄弟愛の方だよねぇ…。
あはは…あは…… 」
セロロ
「 メグム?
どうしたの? 」
茜梶 惠
「 ど…どうもしないよ…(////)
そ、そうだ!
いよいよ明日は≪ コンパネド王国 ≫の国境砦に着くよね!
楽しみだよね。
色んな所へ寄って観光しよう♪ 」
セロロ
「 …………どういう事かな?
≪ コンパネド王国 ≫に未だ入国していない? 」
茜梶 惠
「 セロロ?
どうしたの? 」
セロロ
「 ≪ コンパネド王国 ≫には入国しないよ 」
茜梶 惠
「 え?
急にどうしたの?
≪ コンパネド王国 ≫に入国しないと≪ セネタムク王国 ≫には行けないんだよ?
吹雪山には≪ セネタムク王国 ≫に入国しないと行けないんだよね?
≪ コンパネド王国 ≫へ入国しないなんて、吹雪山へは行かないつもりなの? 」
セロロ
「 メグム……君を失いたくない。
夢の中で迄、メグムを失うなんて……ワタシには耐えられない 」
茜梶 惠
「 セロロ…。
ぼくなら大丈夫だよ。
セロロが傍に居てくれるでしょ?
オロトさん,オシュトさん,ハクトさん,ミカトさんだって居るよ 」
セロロ
「 それでも駄目なんだよ。
それでもメグムを守護れない。
≪ コンパネド王国 ≫に入国しないで、吹雪山へ向かう方法を考えるから、≪ コンパネド王国 ≫は諦めてほしい 」
茜梶 惠
「 セロロ…??
……分かったよ。
セロロが言う事だもんね。
ぼくはセロロを信じるよ 」
セロロ
「 メグム…。
有り難う 」
◎ 「 ベアリーチェ 」では、原因不明の巻き戻りが起こり、巻き戻りのペナルティによって、巻き戻り前よりも巻き戻り後の方が被害が大きく、より多くの命が失われるパターンにしました。
◎ 「 セロロ 」では、容赦のない大量虐殺により巻き戻り前の方が被害が大きく、多くの命が失われる事になり、原因不明の巻き戻りが起こった事で巻き戻り前よりも少ない被害に止まり、失われる命も少なく済むパターンにしました。




