♥ 旅は道ずれ、世はカオス 2
──*──*──*── 4日後
雨が降り続けて更に4日が経った。
漸く長く続いた雨が止んでくれて、空を見上げれば雨雲に隠れて見えていなかった太陽が顔を出して燦々と地上を陽光で照らしてくれている。
生憎の雨の所為で道は抜かるんでいるけど…。
茜梶 惠
「 やっと晴れてくれたね!
気持ち良い程の天気だね〜〜 」
セロロ
「 本当にね。
そろそろ、街道に出る頃かな。
メグムは≪ 街 ≫が初めてだね。
折角の≪ 街 ≫だから観光ついでに買い物してみようか 」
茜梶 惠
「 いいの?
やったぁ!! 」
わぁ……初めての≪ 街 ≫かぁ。
久し振りに人間を見られるんだぁ。
どんな≪ 街 ≫なのかなぁ、楽しみぃ♥
セロロから見せてもらった地図によれば、街道に入ってから3時間ぐらい馬車で移動すると≪ ユンド ≫に到着するみたい。
今夜は態々≪ ユンド ≫で宿を取って宿泊する事になった。
ぼくの為に≪ ユンド ≫に数日間、滞在をして観光を楽しめる事になったのも嬉しい(////)
ぼくはセロロと一緒に行動する事になって、≪ ユンド ≫を観光しながら買い物を楽しむ事になった。
使い魔のオシュトさん,オロトさん,ハクトさん,ミカトさんとは別行動をする事になった。
先ずはセロロと一緒に飲食店で昼飯を済ませてから、その後で観光を始める予定だ。
オシュトさん,オロトさん,ハクトさん,ミカトさんも別々に行動をするらしくて、旅に必要な必需品や道具,食材なんかを調達するみたい。
宿の手配はオシュトさんがしてくれる事になった。
──*──*──*── 1時間後
街道を馬車で移動中に、荷馬車が横転している現場に遭遇した。
商人の荷馬車みたいで、横転している荷馬車を起こす作業に苦労しているみたいだった。
とても困っているみたいだったから、横転している荷馬車を起こす作業を手伝えないかセロロにお願いしてみたけど、あっさり却下されちゃった。
セロロの話では、偶に旅の商人を装って、助けに入る御人好しな旅人を襲う盗賊が居るらしい。
態と荷馬車を横転させて御人好しな旅人をターゲットにして悪事を働くんだとか。
そうは見えないんだけどなぁ…。
人が良さそうなオジサンに見えるんだけど……。
セロロを疑うわけじゃないけど、本当に盗賊の変装なのか怪しいよ…。
仮にあの商人のオジサンが盗賊の一味だったとしても、セロロや使い魔には脅威にならない気がする。
簡単に捻れて成敗も出来ちゃうんじゃないの?
茜梶 惠
「 セロロ……助けてあげようよ…。
もしも、あの人が盗賊の一味だったとしても、セロロ達の相手にもならないでしょ? 」
セロロ
「 メグムは優しいね。
本来なら放置するんだけど、メグムが望むなら手助けしようか。
彼が盗賊だった時は分かっているね、ミカト 」
ミカト
「 うぃす、主殿。
2度と盗賊なんか出来ないように両腕と両脚の骨を粉々に砕いてやりますよ 」
茜梶 惠
「 えっ…?!
骨を砕く?? 」
ハクト
「 そんなら、オレも〜〜 」
ナビ役をしていたハクトさんも暢気な声を出して、ミカトさんと一緒に横転している馬車へ向かって歩いて行く。
オロト
「 先に≪ ユンド ≫へ行っているぞ 」
ミカトさんとハクトさんと交代するようにオロトさんが馭者をして、馬車が動き出す。
茜梶 惠
「 ハクトさんとミカトさんを置いて行くの?! 」
オシュト
「 問題ないさ。
ミカトだけでも十分なぐらいだ 」
セロロ
「 後から≪ ユンド ≫へ来るよ。
心配しなくていいからね 」
茜梶 惠
「 う…うん… 」
ハクトさんとミカトさんがどんどん離れて小さくなって行く。
まさかハクトさんとミカトさんを置いて先に行く事になるなんて……一体誰が予想しただろう…。
──*──*──*── 1時間後
オロトさんが馭者をして馬車を走らせてから1時間後──、街道から外れた場所で怪物と交戦中の人達が居た。
武装をした5人組が懸命に怪物と戦っている。
茜梶 惠
「 セロロ、あの人達は何をしているの?
助けた方がいいのかな? 」
セロロ
「 彼等は冒険者だよ。
各≪ 街 ≫には《 ギルド街 》があって、その中に冒険者ギルドがあるんだよ。
冒険者ギルドに登録している冒険者は請け負った依頼を達成させる為に怪物を倒したりするんだよ 」
茜梶 惠
「 へぇ…そうなんだ?
じゃあ、素材集めのクエスト中かも知れないんだね。
冒険者かぁ。
異世界には本当に冒険者が居るんだね!
怪物と戦闘している所を見られるなんて、夢みたいだよ! 」
セロロ
「 メグムは冒険者に興味があるのかな? 」
茜梶 惠
「 うん!
大変そうだからぼくは遠慮したいけど、冒険者を見るだけでワクワクするよ!!
胸が熱くなるんだぁ 」
セロロ
「 ふぅん?
折角だし、冒険者ギルドにも寄ってみるかい?
成人しないと冒険者登録は出来ないけど、ギルドの中へ入る事は出来るよ 」
茜梶 惠
「 いいの?
やったぁ(////)
有り難う、セロロ 」
セロロ
「 どう致しまして。
昼飯を済ませたら行ってみようか 」
茜梶 惠
「 うん、行く! 」
そんなわけで、≪ ユンド ≫へ到着したら先ずは飲食店で昼飯を済ませてから、冒険者ギルドへ寄ってみる事になった。
わぁい、益々楽しみになったよぉ♥
良く良く周りを視野を広くして目を向けてみると3名 〜 10名未満のパーティーを組んでいる冒険者の姿を見掛ける。
冒険者って結構居るみたいだ。
皆何かのクエスト中なのかも知れない。
中には倒した怪物をその場で解体している冒険者パーティーも居れば、離れた場所にテントを張っている冒険者パーティーも居る。
冒険者にとって此処はフィールドで狩り場なんだろう。
魔法使いも居て、怪物に攻撃している。
魔法で怪物を倒すなんてカッコイイなぁ(////)
重たい武器や防具を装備するのは大変そうだけど、魔法使いは重たい防具を身に付ける必要はないし、ぼくも攻撃魔法を使えるようになったら、格好良く怪物を魔法で倒してみたいなぁ。
たはは〜〜(////)




