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♥ 目覚めたら人獣族に介抱されていた件。 ~ 魔王領国へ移住して、人類の敵になってみた ~  作者: 雪*苺
ファブレッタ大陸【 一ヵ月後 / 三〇日目 】 ルーガンド王国 集落
16/41

♥ 人獣族との暮らしの中で 9


茜梶 惠

「 ザコ……。

  超魔王神…って魔王の中でも神クラスに強いんじゃないの?

  それがセロロにはザコなの?? 」


セロロ

「 ワタシは特殊な魔族だからね 」


茜梶 惠

「 …………あの…じゃあ≪ 魔界 ≫へ戻る時は…どうするの??

  また魂を集めるの? 」


セロロ

「 全てのりんみんの魂を対価にしても時空ゲートは使えないね。

  超魔王神の魂1つ分にも満たないし。

  ≪ 魔界 ≫へ戻る予定もないし、無駄な魂狩りはしないよ 」


茜梶 惠

「 そう…なんだ… 」


 えぇぇ〜〜〜…目の前にるセロロって、超絶危険人物じゃーーーんっ!!!!


 全然そんな風に見えないのにぃ!!


 セロロは、ちょこんと首を傾げてを見詰めている。


 くぅ……可愛い(////)


 きっとピクピク動く獣耳とフサフサと動く尻尾の所為だよぉ!!


 可愛くて涎が出ちゃいそう…(////)


セロロ

「 ワタシが恐い? 」


 少しだけ悲しそうな表情でを見詰めるセロロに、は首を左右に振った。


茜梶 惠

「 恐くはないよ!

  セロロはを助けてくれた恩人だし──、セロロはに親切で優しくて…仲良くしてくれるし…守ってくれるし──、なによりも “ 家族 ” として保護してくれてるもん!!

  スッゴく心強いよ! 」


 なにより可愛いし(////)


 こういうのって、ギャップ萌えって言うんだっけ??


セロロ

「 メグム…(////)」


 セロロが嬉しそうに微笑んでくれる。


 えへへ(////)


 も釣られて破顔しちゃった。


 セロロが(頬っぺた)に顔を刷り寄せてくれる。


 セロロは無駄に美丈夫な美麗人だから、ドキドキしちゃう(////)


茜梶 惠

「 あ…あのね、セロロ…(////)」


セロロ

「 うん?

  なにかな? 」


茜梶 惠

ね…≪ 亜人領国 ≫≪ 中立領地 ≫≪ 魔族領国 ≫へ行ってみたい──って思うんだ…。

  成人したら行ってもいいかな? 」


セロロ

「 行くのは構わないけれど、長旅になるよ。

  それに吹雪山はなにをしても越えられないし 」


茜梶 惠

「 ……じゃあ、行けないの? 」


セロロ

「 行けなくはないよ。

  吹雪山の入り口にある転移陣を使えばね 」


茜梶 惠

「 転移陣?

  そんなのが有るの? 」


セロロ

「 亜人類にしか使えない転移陣だけどね 」


茜梶 惠

「 それってにも使えるの? 」


セロロ

「 勿論だよ。

  メグムはワタシの家族(所有物)だからね 」


茜梶 惠

「 家族の特権だね(////)」


 は嬉しくてセロロに笑い返すと、セロロも笑顔を向けてくれる。


 には優しくて穏やかで笑顔が素敵なのに≪ 魔界 ≫で超魔王神ってのを100体も血祭りに上げて魂を回収したなんて、とてもじゃないけど見えない…。


 虫も殺さなそうなのになぁ……。


 は実際にセロロが虫を殺す所を見た事がない。


 そもそも、虫自体がセロロに近寄らないみたいだし。


セロロ

「 メグム、今日きょう授業を受けたのかな? 」


茜梶 惠

「 えっとね、今日きょうはミカトさんから怪物モンスターの解体の仕方を教えてもらったよ! 」


セロロ

「 解体を体験しんだね。

  初めての解体はだった? 」


茜梶 惠

「 うん…。

  むずかしかったよ。

  暴れる怪物モンスターを気絶させる所から始めたから。

  顎下を狙うのがむずかしくて時間は掛かったけど、なんとか気絶させる事は出来たよ。

  それから── 」


 はセロロに解体授業が感じだったのか詳しく話した。


 昼飯には資材屋で貰えたお金を持って、サンドイッチのバンズと具材を買い集め回った事も話した。


 午後からはオロトさんの授業で、下処理をした肉を使って3しなの肉料理を作った事も話した。


 一生懸命に話すをセロロは微笑ましそうな顔をして見ている。


 相槌を打ちながら真剣にの話に耳を傾けて聞いてくれているセロロの姿勢が素直に嬉しい。


 話が一段落付いた頃、廊下の方から騒がしい声が聞こえてた。


 どうやら声からして、ハクトさんとミカトさんみたい。


 オロトさんとオシュトさんの説教タイムから解放されたのかな?


 足音がドタバタと荒く聞こえるから、もしかしたらハクトさんはミカトさんに怒ってるのかも知れない。


 ミカトさんは自分の言ってた事をとぼけていたし…、それに対してハクトさんはミカトさんに文句を言っていたから。


 2人が喧嘩をしてたらどうしよう…。


 仲直り…させれるのかな?


 今の部屋の襖が開くと、やつれたハクトさんとミカトさんが入ってた。


 なんか…物凄くヘトヘトになっているように見えるんだけど……大丈夫なのかなぁ?


 ハクトさんもミカトさんもフラフラしながら座布団の上に腰を下ろして座った。


 ゲッソリしてるぅ〜〜〜。


茜梶 惠

「 あの…ハクトさんもミカトさんも大丈夫ですか? 」


ミカト

「 メグつぁん……オレ達が大丈夫に見えてんなら、メグつぁんの目は節穴だぜ… 」


ハクト

「 ミカトぉ……こうなったのは、お前が所為だって事を忘れんじゃねぇぞ… 」


ミカト

「 オレだけの所為だけじゃねぇだろうがよ… 」


セロロ

「 2人共、メグムと入浴をする時ぐらいは、酒瓶を持ち込まないように 」


ハクト

あるじ殿どの… 」


ミカト

「 申し訳… 」


セロロ

「 相当絞られたようだね 」


茜梶 惠

「 ですね… 」


 なにをされたら、こんなになっちゃったんだろう??


 知りたいけど聞けないや…。


 暫くすると、オロトさんとオシュトさんが料理を運んでてくれた。


 6人分の料理を2人で運んでれるなんて、オロトさんもオシュトさんも力持ちだ。


 テーブルはない。


 料理が盛り付けられた皿は、畳の上に敷かれている風呂敷の上に並べられた。


 木製の大皿に盛り付けられている料理には、大きな木製のスプーンが置かれていて、食べたい料理は木製のスプーンですくってから小皿へ入れて食べる事になっている。


 が作った肉料理も並んでいる。


セロロ

「 メグムが作った肉料理は──これかな? 」


茜梶 惠

「 うん、そうだよ。

  セロロに食べてもらいたくて頑張って作ったんだ 」


セロロ

がとう、メグム 」


 セロロは嬉しそうにの作った肉料理を小皿に取ってくれた。

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