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♥ 目覚めたら人獣族に介抱されていた件。 ~ 魔王領国へ移住して、人類の敵になってみた ~  作者: 雪*苺
ファブレッタ大陸【 一ヵ月後 / 三〇日目 】 ルーガンド王国 集落
14/41

♥ 人獣族との暮らしの中で 7


ミカト

「 確かにな〜〜。

  12歳って……成人まであと3年かよ…。

  メグつぁん、見えねぇ 」


茜梶 惠

「 …………向こう(日本)でも言われてましたぁ…。

  ──だけど、ほんに12歳なんです!

  来年の春には中学1年生になる予定だったんですぅ!

  間違っても小学2年生じゃないんですぅ!!

  こんな…見た目だけど……(////)」


ハクト

「 …………なぁ、メグム。

  提案なんだが…このまま8歳でとおさないか? 」


茜梶 惠

「 えぇっ…?!

  4歳も鯖読むんですか?

  それは一寸ちょっと……いくなんでも… 」


ミカト

「 メグつぁん、言わなきゃバレねぇって!

  8歳って事にしとこうや?

  なぁ? 」


 ひえっ……ミカトさん…こわいっ!!


 絡み方がヤンキーみたいぃ〜〜〜!!


ハクト

「 そうそう、メグムは8歳だ!

  どう見ても8歳!

  まごうなく8歳ってな! 」


茜梶 惠

「 ハクトさんまで… 」


ミカト

「 大丈夫だって、メグつぁん。

  知ってんのはハクトとオレだけなんだ。

  3人だけの秘密って事にしようや? 」


ハクト

「 そうそう。

  男同士の約束──ってヤツだな! 」


茜梶 惠

「 えぇ〜〜〜……。

  ………嘘くのなんですよ!

  ぐにバレちゃいますよぉ… 」


ミカト

なに弱気な事、言ってんだよぉ。

  いいか、メグつぁんよ。

  男ってぇのはだな、時にはかなきゃいけねぇ嘘の1つや2つ、あるもんなんだぜ。

  男ってぇのは、嘘をけて初めて一人前になれるんだ。

  年齢詐称なんてのはだな、男の階段を上がる為の試練なんだよ。

  分かるか、メグつぁん 」


茜梶 惠

「 …………聞いた事ないですけど… 」


ハクト

「 嘘は男の勲章なんだぞ。

  嘘の数だけ、男は偉大になれるんだ。

  男社会ってのは、れだけ大見栄を切って、嘘をくかで── 」


「 ほう?

  なんだ、それは?

  聞いた事がないな。

  一体誰の入れ知恵なんだ? 」


ハクト

「 そりゃあ、お前──オレ達のけ── 」


ミカト

「 ……………ハクト…やべぇ… 」


ハクト

なんだよ、ミカト。

  邪魔すんなよ 」


ミカト

「 ……オロトとオシュトだ… 」


ハクト

なにぃ? 」


 ミカトさんがオタオタしながら酒瓶を隠そうとしているけど、どう見ても手遅れで──。


 突如、浴室へ入ってたオロトさんとオシュトさんの雷が、ハクトさんとミカトさんの上に落ちた事は言う迄もないかな?


 ははは……。






オロト

「 ──お前達(ハクト,ミカト)たら…。

  呆れて物も言えないな 」


オシュト

「 全くだ…。

  温泉に酒を持ち込むだけじゃなく、メグムになにを吹き込もうとしたんだ? 」


オロト

「 嘘は男のなんだと言った?

  年齢詐称は男のなんだ? 」


ハクト

「 あは…あはははは……。

  冗談だって!

  本気じゃねぇよ、なぁ?

  ミカト、そうだろ? 」


ミカト

「 …………なんの事かな?

  オレ、なんか言ってたかな?

  わりぃ、覚えてねぇわ 」


ハクト

「 はぁ?

  お前っ、とぼけんじゃねぇよ!

  共犯者だろうが!! 」


ミカト

「 記憶にねぇんだわ…? 」


ハクト

「 ミカトっ!! 」


オシュト

「 …………2人共、に正座して座れ! 」


ハクト

「 はい… 」


ミカト

「 うぃ〜す… 」


 うわぁ……腕を組んで仁王立ちしてるオシュトさん……貫禄あるぅ……。


 身体からだも鍛えあげられていて、逞しいや。


 ハクトさんもミカトさんもオロトさんも同じぐらい鍛えられていて、筋肉の付き方がカッコいいよぅ(////)


 人鬼族の身体からだって、元からなのかな?


 見続けていたら涎が出ちゃいそうだよ……(////)


オロト

「 メグム、先に出ていなさい。

  これから2人を絞めないといけないからな。

  メグムには見せたくない 」


茜梶 惠

「 は、はい…。

  お先に失礼します… 」


 は穏やかな声でみを向けてくれるオロトさんに言われたとおり、素直に温泉から出る事にした。


 “ 絞める ” ってなにをするんだろう?


 気になるけど、聞かない事にした。


 は正座をさせられてビクビクしているハクトさんとミカトさんにペコリ…と頭を下げてから浴室を出た。


──*──*──*── 脱衣室


 脱衣室で着替えている途中で、ハクトさんとミカトさんの悲痛な悲鳴が聞こえてた。


 尋常じゃない悲鳴にビクッとしたけど、は聞こえないフリをして手早く着替えたら、急いで脱衣室を出た。


 ほんなにをされてるんだろう…。


──*──*──*── 居間


 も食事をする部屋へ逃げ込むように入ると、セロロが座っていた。


茜梶 惠

「 セロロ…… 」


 セロロとは朝飯を一緒に食べたぶりだ。


セロロ

「 メグム…、おいで 」


 セロロは座ったままの状態で優しく微笑みながらへ手招きしてくれる。


 は嬉しくて、素直にセロロの元へ駆け寄った。


セロロ

「 いい匂い…。

  温泉に入っていたね 」


茜梶 惠

「 うん。

  ハクトさんとミカトさんと入っていたよ。

  あとからオロトさんとオシュトさんも入ってたけど……、揉めてる最中かなぁ… 」


セロロ

「 揉めてる?

  あぁ…もの事だね。

  大方、温泉に酒瓶でも持ち込んだのが見付かったのだろうね 」


茜梶 惠

「 当たり!

  ──えっ、もなの?! 」


セロロ

「 そうだね。

  水を飲んでるようなものだけどね 」


茜梶 惠

「 正座させられてたよ… 」


セロロ

「 ふぅん……ほかにも理由があったのかな? 」


 そう言ってクスリ…と笑ったセロロはの髪を優しく撫でてくれる。


 言っちゃっても…いいのかなぁ……。


 は怒られないとは思うけど、ハクトさんとミカトさんはだろう…。


 オロトさんとオシュトさんに怒られてるのに、セロロにまで怒られてちゃうのかな…。


 一寸ちょっとだけ可哀想かも…。


茜梶 惠

「 …………あ、あのね…セロロ…お願いがあるんだけど… 」


セロロ

「 うん?

  ワタシにお願い?

  なにかな? 」


茜梶 惠

「 ハクトさんとミカトさんは今ね…オロトさんとオシュトさんに怒られてる最中だから……、の話を聞いたあとでハクトさんとミカトさんを怒らないでほしいん…ですけど…… 」


セロロ

「 ワタシが怒るような事を言われたのかな? 」


茜梶 惠

「 ──め、滅相もないよ!!

  そんな物騒な事は言われてないよ!

  ……(年齢)の事で一寸ちょっと…… 」


セロロ

「 ふぅん?

  メグムの(年齢)なにかな? 」


茜梶 惠

「 …………お、怒らないで聞いてね? 」


セロロ

「 聞いてから判断するとしよう。

  聞かせてくれるかな? 」


茜梶 惠

「 う、うん……。

  実はね── 」

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