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1話:プロローグ
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目の前に広がる死体の山、男も女も大人も子どもも老人も誰一人の例外なく事切れ、赤黒い血にまみれて倒れている。
この光景を作り出したのは俺だ。
何の罪もない村を襲撃しようとする盗賊団。その1人である俺がこの光景を作り出した。
そこかしこで金目のものを回収して回る団員達を冷めた目で見つめながら、俺は自分の顔に笑みが浮かんでいることを自覚していた。
「いい顔してるじゃねえかよ。お前を仲間にして正解だったな。いい感じに狂ってるよ」
ポンと俺の肩を叩いてそう言ったのは、団長であるライツェルだった。
7つの大罪、強欲のライツェル。
今の俺を庇護する者であり、世界の敵であり、復讐の駒だ。




