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イデア魔界儀伝  作者: 五十音字ひらがな
転生魔剣士 オルフェルの物語
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第27話 暗黒魔剣士

【2026.09/30|後書きに追記】 

・次回更新日と、デモンルフの視覚異常に関してを追記。


 太古の昔に打ち捨てられた神殿。

 空間全体に硫黄臭(いおうしゅう)が充満し、微かな鉄錆の臭いが混じる。

 かつて緻密(ちみつ)な彫刻が施(ほどこ)されていただろう外壁。だが今は風化し、何を象(かたど)ったものか判然としない。所々に大きく抉(えぐ)れた痕。灼熱の炎で焼かれたように黒ずむ壁もある。朽(く)ちかたは様々。

 そのような古代神殿が、不規則に至る所に建っている。

 神殿へ続く十数段の階段。その大半は水没しており、濁った水面から覗く石段は数歩分のみ。

 陽の光はない。

 ただ、光苔が朽ちた神殿に張り付き、月光に照らされた海原のように薄暗い。

 漆黒の生体装甲に全身が覆われた悪魔ミュートには、そんな光景を楽しむ暇もなかった。

「異次元空間領域(ヴォイドコフィン)」

 彼の眼前にいる敵は、それを易々と躱(かわ)す。

 不気味な笑い声が響く。

「フェッフェッフェッフェッ」

 嗄(しわが)れた老人の声が、ミュートたちの見上げる先から届く。

「笑止(しょうし)、笑止笑止、笑止!」

 巨大な髑髏(どくろ)の頭部を持つ異形——ルッコラ。強烈な水飛沫(みずしぶき)をあげながら、滑らかに動く。

 約十五メートルにも及ぶ巨躯。全高の四分の一を占めるであろう巨大な頭蓋骨の下から、濃い紫色の蛸足(たこあし)が無数に生えている。その足を腕のように扱い、ミュートたちへ振り下ろす。轟音とともに濁水(だくすい)が弾け飛ぶ。

 紙一重で躱す悪魔たち。

「フェッフェッフェッフェッ」

 ルッコラの気味の悪い笑い声。

「数千年ぶりの獲物。危うく殺してしまいそうだ」

 その側面から、赤橙色(せきとうしょく)の鱗に覆われた人型ドラゴンの悪魔ニムニアが、顎(あぎと)を開く。赤く滾(たぎ)った喉の奥から、マグマブレスを放った。

 ルッコラは避けることなく、蛸足で受け止めた。

「笑止、笑止笑止、笑止!」

 腕のように振るう蛸足がミュートへ迫る。

 だが、黒い立方体が彼の体を覆う。

 そこへ何度も振り下ろされる、ルッコラの蛸足。

 何度も黒い立方体を殴打するが、甲高い音も低い音も、衝撃音は一切響かない。

「永劫薔薇葬(アエテルヌム)の領域内にいるのに、全く弱体化されないなんて……」

 薔薇の女性悪魔ラヴァ。現在彼女は、全身を樹木色の棘鎧が覆い、ルッコラの攻撃に耐えるため防御力を超強化していた。

 それほどまでに防御力を高めても、何度も殺されている。そのたびに永劫薔薇葬(アエテルヌム)の無限再生で復活していた。

 彼女はルッコラを見据えたまま、指を一つずつ折り曲げながら今まで使用したスキルを数え始める。

「薔薇の呪花(じゅか)もだめ。花喰らいの蝶も効果なし。虚花(うろか)の幻園(げんえん)もかからない。薔薇の爆花(ばっか)は呼吸器官がないから無意味」

 ——どうしろっていうの!

 彼女は内言で悪態をついた。

 ——ミュート姉さんは異次元空間領域(ヴォイドコフィン)の中で身を守っているし……。

 ラヴァの双眸には、黒い立方体を執拗(しつよう)に殴打するルッコラの姿が映る。

「フェッフェッフェッフェッ」

 またルッコラの笑い声。

「優越優越。手を替え品を替え挑むも、ワシには全く通じず。ああぁーなんて優越の一時(ひととき)なんだ」

 ルッコラは蛸足を左右に伸ばすと、そのまま天を仰ぐ。髑髏の頭部ではなく生物としての顔を持っていたなら、その表情は恍惚(こうこつ)としていただろう。

「油断したわね」

 ミュートの声。

 突然ルッコラの視界が漆黒に染まる。

「フェッ?」

 間の抜けた声は、困惑へと変わっていく。

「えっ、なんじゃこりゃ?」

 周囲を見渡しても暗闇が広がっている。辺りを探るように蛸足を伸ばすと、壁のようなものに当たった。その壁を叩くが、音が跳ね返ってこない。

 突如、闇に溶け込んだ壁が一斉に動き始める。ルッコラを全方位から押し潰すように。

「狭くなっていく……痛い、痛い」

 狭い箱に無理やり押し込まれたかのように、ルッコラは体を動かす余地すらなかった。

「痛い、痛い」

 頭蓋骨に亀裂が入る音だけが聞こえる。

「つ、潰れる……だれ、か、た、す、け……」

 助けを求める声は途切れ、漆黒の闇も跡形もなく消えた。

「ふぅ、勝ったわね」

 ミュートの安堵(あんど)の声に、ニムニアとラヴァもようやく緊張を解いた。

「異次元空間領域(ヴォイドコフィン)に閉じ込めれば、圧倒的強者にも勝てるわね」

「さすが、姐御だぜ」

 普段は灼熱の如(ごと)く鋭いニムニアの眼光も、今は疲労から弱々しい。神殿の入り口に座り込みながらも、ミュートに向かって左手の親指を立てる。

「ニムニアちゃん、大丈夫そうね」

 ミュートはニムニアから、ラヴァへと視線を移した。

 永劫薔薇葬(アエテルヌム)の効果で体力を回復し続けていたはずのラヴァは、神殿の外にある柱に背中を預けていた。

「ラヴァちゃん、大丈夫?」

「精神的に疲れたわ」

 口元だけの、張り付いたようなラヴァの笑み。

「他にあの化け物はいないよね? また出てきたら、流石に……回復したいわ」

 彼女の言葉に同意するニムニア。

「同じく」

「ラヴァちゃん、フラグが立つような事言っちゃだめよん」


 この空間の遥か最奥にある巨大な古代神殿。

 暗闇に閉ざされた神殿内部。光苔が生えており、柱や壁に施された彫刻を幻想的に照らし出していた。

 そこには、ルッコラの二倍はあるであろう異形がいた。

 髑髏の頭部。その下には、ルッコラにはなかった強靭な肉体が形成されていた。二本の太い脚で大地を踏みしめ、屈強な両腕を備えていた。ルッコラの進化した異形の魔物——ルッコラピコ。

「同胞(どうほう)がやられたか……なるほど面白い、空間干渉のスキルか。欲しい」

 戦場を駆け抜けてきた歴戦の英雄のような勇ましい声。

 そして、ルッコラピコはゆっくりと、神殿の外へ向かって歩き出した。


 ***


 静寂が支配する。

 幅数キロにも及ぶ、広野の如き十字路。

 鳥籠頭の騎士たちが消え、残されたのはデモンルフのみ。光苔の淡い光が、その姿を闇に浮かび上がらせていた。

「魔力感知は……何も感じない。相当遠くまで運ばれたようだね」

 周囲を見回しても、結果は変わらなかった。

 誰もいない。

 戦闘中に感じた、十字路の奥にいた何か。ワプの現実改変後も、確かにあの奥にいた。だが今は、あのとき確かに感じた怖気(おぞけ)の主は——もういない。

 シュトレインたちを追って移動したのか、それとも興味を失って帰ったのか。理由は分からない。

 ただ、それがいないのが、彼女にとって唯一の救いだった。

 帰りかたも分からない現状を考えれば。

 突如、鼓膜を揺さぶる轟音。

 視界を覆い尽くす巨大な扉が落下し、地に突き立った。デモンルフの数十メートル先、倒れる気配すらなくその威容(いよう)が彼女の前に立ち塞がっていた。

 デモンルフの喉が鳴る。

「怪しさ満点ね」

 彼女は身構える。たった一人になったこの状況で現れるなど、あまりにもできすぎている。

 額から冷たいものが頬を伝い、灰色の地面を黒く滲(にじ)ませた。

 一拍の間。

 彼女はふっと笑みを零すと、

「さて、別の道を選びますか」

 踵(きびす)を返した。

 一歩、足を踏み出す——と、岩と岩が擦れ合う摩擦音。それに混じる、大気を押し潰すような低い唸りが後ろ髪を震わせた。

 振り返ると、無骨な岩の扉が、その凄まじい重量を引き摺(ず)るように少しずつ開いていた。隙間から焦げた臭気と、淡いオレンジ色の光が漏れ出ている。

 小さな石片(せきへん)や粉塵が地面に崩れ落ち、長き時を眠っていた扉であることを物語っていた。

「ここに来てから感じていた、死を纏う気配……この奥から濃厚に漂ってくるのよね」

 何が飛び出してきても対処できるように、彼女は大きく距離をとった。

 まるでデモンルフを招くように開ききった扉。その開口部には、淡いオレンジ色の光の膜が張られ、幻想的に揺らめいていた。

 その光景に、彼女は見惚れてしまった。

 否——そうさせられた。

 数十メートル先にあった扉が、視界の隅で僅かに揺らいだ。最初は気づかない程の小さな変化。開口部の大きさは変わっていない。そのはずなのに——数十メートルあったはずの距離が急速に潰れていく。

 淡いオレンジ色の光の膜が、まるで手を伸ばせば届く距離にあるかのように、彼女の鼻先まで迫ってきた。

 距離感が狂っている。デモンルフが引き寄せられているのか、それとも開口部が近づいてきているのか、瞬間的に判断がつかない。

 視界が押し潰されるような圧迫感。光の膜に、意思ごと吸い寄せられていく。

 やがて光の膜が彼女の鼻先に触れ、頬を撫で、双眸を覆った瞬間、そこに映ったのは荘厳(そうごん)な光景だった。畏怖と感動が入り混じり、身体中を駆け巡る。

 そして、デモンルフはその光の中へと引き込まれた。

 最初から最後まで大きさが変わらない無骨な岩の扉だけが、静寂な空間に残った。巨大で異様な扉は開口時と打って変わって、轟音とともに粉塵を巻き上げ、勢いよく閉じた。


 暗黒の空間内に浮かぶブラックホール。

 その周囲では吸積円盤(きゅうせきえんばん)が荘厳に巡り、漆黒の縁をなぞる光は、永劫の円環となって静かに輝いていた。

 そして、その円環へ向かって幾筋もの光が合流し、巨大な一つの大河として流れている。デモンルフはその上に立っていた。

「……なんて美しいのかしら」

 心が洗われるような感覚が彼女を襲った。

 彼女は短く鼻で笑うと、後ろを振り返る。

「まいったね……」

 案の定としか言いようのない光景。

 永劫の闇。

 不変の闇。

 深淵の闇。

 通ってきたはずの扉が見当たらない。

 彼女は観念したのか、足下にある光の大河が流れつく先に目をやった。

「あいつを何とかしないと、元いた場所に戻れないっ——て、感じか」

 デモンルフは、ブラックホールに向かって歩き出す。

 あれほど近い距離にあっても、彼女が吸い込まれることはなかった。

 ——この死の気配は、あいつ。

 ——いえ、違う。

 ——あの黒く巨大な球体から色濃く感じる。中心に何かいるわね。

 どのくらい歩いたのか分からない。

 ようやく、巨大な球体を背に、光の円環近くに佇(たたず)む者の姿が見えてきた。

 頭部には兜と一体化した一対の巨角。左右へ張り出しながら上方へ湾曲し、刻まれた溝にはネオンピンクの光が走っていた。

 顔全体を覆う兜の前面には縦長の裂け目が数条刻まれており、そこからもネオンピンク色の鋭い光が溢れ出している。瞳などないはずなのに、その光は確かな視線を宿していた。

 全身を形作る漆黒の甲冑は、強靭な肉体を思わせる輪郭を備えていた。甲冑にもネオンピンクの発光ラインが走り、漆黒の装甲を鮮烈に際立たせている。そして、肩当てや籠手には、刃状の装飾が突き出ている。

 深いマゼンダ色のマントを背に垂らし、彼女へ顔を向けていた。

 デモンルフの片方の目元が引きつる。

 ——あれは無理。

 狼のケンタウロスである彼女の尾は、後ろ脚の間へ巻き込まれ、腹にぴたりと密着していた。

 炎の槍を握る手が、無意識に強張(こわば)る。

 ——対話で何とかしたいけど……話が通じるか、どうか。

 デモンルフは重い足どりで、漆黒の鎧を纏う者へ近づいていく。一歩、また一歩と。

「一万年と、千二百六日」

 威厳を帯びた男の声が、静寂を震わせた。

「久方(ひさかた)ぶりの来訪者に期待したが、これはハズレだな」

 眼前の漆黒の者を見据えるデモンルフの眉間には、深い皺が刻まれる。

「可能性を秘めた力を感じた故に、ネオラルダンジョンに招いたというのに……よりによって、違う奴が来るとはな。残念だ」

 物言いに苛立ちを覚えたが、ぐっとそれを呑み込んだ。

 ——ネオラルダンジョン? 初めて聞くわね。

 彼女は落ち着いた声で、対話に挑んだ。

「ずいぶんなことを言ってくれるね。まあ、いいわ。どこの誰だか知らないけど、魔(・)違(・)い(・)で呼び寄せたなら、私を元の場所へ戻してくれるかしら」

「それには応じられぬ。何故なら、私自身がここに囚われている身ゆえにな」

「困ったわね。できれば一刻も早くここを立ち去りたいのだけど」

「ここから出る唯一の方法があるぞ。知りたいか?」

 彼女は目を細めた。

 ——どうせ、ろくでもないことなんでしょうね。

 胸の奥から重い息を吐き出し、彼の質問に答えた。

「ええ、是非知りたいわね。その唯一の方法というものを」

「なに、簡単なことだ。私と戦い、私に攻撃を一撃でも当てれば貴殿(きでん)はこの空間から出られる」

 ——当てるだけなら、何とかなりそうだね。

 彼女が内言で思考している間も、彼の言葉は続く。

「報酬としてこの私を装備できる。さらに、掠(かす)るだけでも貴殿の勝ちとなる。さて、どうする? お嬢さん」

「装備? 貴方が装備しているその鎧を貰えるってことかしら」

「ああ、そうだ」

 彼は軽く頷いた。

「あなたが装着しているのは双脚生物のための鎧でしょ?」

 デモンルフは自分自身の狼の下半身を、一瞥(いちべつ)した。

「私のような四足生物には装備できないわね」

「そこは問題ない。私は装着者によって最適な鎧形態に変化できる魂智魔鎧《インテリジェンス・アーマー》だからな」

 彼女は内言で呟く。

 ——魂智魔鎧《インテリジェンス・アーマー》、また初めて聞く言葉ね。

「その魂智魔鎧《インテリジェンス・アーマー》って何かしら?」

「簡単に言えば、意思を持った鎧だ」

 再び、デモンルフは思考する。

 ——なるほど。この鎧が手に入れば……。

 ——キャラメリゼ様の王国は敵無し。

 ——そして、出口の外にいる化け物たちに恐怖することもなくなるわね。

 無意識に視線を伏せていた彼女は、彼を見据えた。

「本当に掠るだけでもいいのかしら?」

「ああ、掠るだけでもいい。攻撃によって触れたという事実があれば問題ない」

 彼女は確認するように周囲を見渡した。

「ねえ、この空間は貴方に触れることができなければ、出られない仕組みって事かしら?」

「ああ、そうだ」

 ——本当なのかしら?

 ——こいつがただの戦闘狂で、戦う事が唯一の方法と言ってるだけ……だとしたら。

 ——他の選択肢は……。

 眼前の漆黒の者は、何も言わずに、ただその場に佇んでいる。一万年も来訪者を待った彼には、彼女の沈思黙考(ちんしもっこう)の時間すら短く感じられた。

「できれば戦い以外の他の方法はないかしら? この空間に囚われている者同士協力し合ってここから脱出するのがいい解決案だと思うけど、どうかしら?」

 彼は淀みなく語った。

「無理な案だ。オマエが戦いを避けたいのは分かっている。この空間に来た者は皆そうだったからな。だが、私と戦う事は絶対のルールだ。何故そんな強制的な仕組みなのか私にも分からぬ。ただ、この空間で目覚めた時から、それだけは知っていた。だから——諦めろ」

 デモンルフは一度だけ深く目を閉じる。

 思考を巡らせ、やがて絞り出すように肺の空気を吐き出し、項垂(うなだ)れた。

「……やるしかないのね。じゃあ、せめてハンデとして貴方のスキルくらい教えてくれない?」

 ——教えてくれるわけないわね。

 ——どんなにレベルの差があっても、スキルの能力によってそれを簡単にひっくり返せるのだから。

 ——ワプがいい例よね。

 だが、彼女の読みは良い意味で裏切られた。

 それが本当に良(・)い(・)と呼べるかどうかは、彼女が身をもって思い知ることになる。

「いいだろう。これが私のステータスだ」

 デモンルフの視界に燐光(りんこう)を帯びた、半透明の白い文字が浮かび上がる。



 【ベルティオ・ドラグーン】

 年齢:一六〇万二十二歳

 敏捷:光の速度

 攻撃力:二垓(がい)二五〇〇京ジュール

 魔力量:一五一〇兆一〇〇〇億魔量


 種族:魂智魔鎧《インテリジェンス・アーマー》

    ※元人間の転生者

 ランク:上位

 

 固有武器:双長大剣ケルベロス。

 固有武器スキル:魔法属性剣。魔賢自動演算(まけんじどうえんざん)。

 固有武技スキル:絶死次元切断。

 武技:斬撃烈風。連武連撃裂斬。一撃入魂。

 

 固有スキル:輪廻(りんね)の息吹。

 スキル:状態異常無効。魔法無効。絶死無効。精霊術無効。死霊術無効。気術無効。冥府術無効。天術無効。陰陽術無効。龍脈術無効。神術無効。腐食無効。自然影響無効。虚数無効。消滅無効。霊子(れいし)無効。量子分解無効。重力圧縮無効。放射線無効。放射性物質汚染無効。痛覚無効。幻惑系無効。時空間系無効。事象・世界改変無効。運命改変無効。過去改変無効。別世界強制転移無効。次元切断無効。侵食・汚染無効。吸収無効。スキル封印無効。魔法封印無効。スキル簒奪(さんだつ)無効。魔法簒奪無効。ステータス簒奪無効。エネルギー簒奪無効。スキルコピー無効。ステータスコピー無効。魔法コピー無効。

 物理耐性極大。

 鑑定。鑑別。千里眼。隠蔽。隠密。魔力緻密操作。言語理解。超速再生。念話。浮遊。並列思考。思考加速。魔法創造。物理創造。

 熱源感知。魔力感知。魔素感知。原子振動感知。量子のゆらぎ感知。超音波感知。光強度・波長感知。精霊感知。気術感知。冥府術感知。陰陽術感知。龍脈術感知。神術感知。霊子感知。放射線感知。放射性物質感知。幻惑感知。時空関操作感知。事象・世界改変感知。運命改変感知。転移感知。別世界転移感知。気配感知。生命感知。侵食・汚染感知。吸収感知。スキル封印感知。魔法封印感知。簒奪感知。コピー感知。

 隠蔽看破。隠密看破。幻惑看破。千里眼看破。改変看破。侵食・汚染看破。

 魔法:MAX。魔力操作:MAX。召喚術:6。体術:6。双剣術:9。



「無理無理無理無理」

 彼女は顔面蒼白となる。

「冗談じゃないわよ! こんな奴にどうやって勝てっていうのよ! 触れることすら無理じゃないの!」

「さて、始めようか」

 ベルティオ・ドラグーンは、一歩踏み出した——。



・次回更新日は10/05(月)を予定しています。

・デモンルフが扉に吸い込まれる視覚異常は、映画などで見かけるドリーズーム的な視覚異常を意識して描写しました。ここは何度も書き直しました。現段階では、今回の表現が限界でした。

ベルティオ・ドラグーンの無効スキルを下記のとおり追加しました。

【魔法簒奪無効】【エネルギー簒奪無効】



挿絵(By みてみん)

人差し指騎士団副団長:レチェ・フラン

※鎧の色は個人の好みの色を纏っています。


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