94話 超広範囲魔法
ルーネの街の攻防戦は優勢だった。
防衛軍がオーガの攻撃を受け止め、マティルダさん達が連携して確実に1匹ずつ撃破していた。
オーガは残り半分以下になっていた。
このまま戦況を眺めているだけでも大丈夫そうだけど、ちょっとだけ手助けする事にした。
「面倒くさいから動きを止めちゃうね?」
私は魔力を練り上げて、超広範囲の氷魔法を使った。
「凍てつけ! ≪アイス・エイジ≫!」
パキィィィィィン!!
私を中心に半径1kmの全ての物が凍り付いた。
「ああああ、やり過ぎた!?」
六属性魔法がLv7になってから魔力の底上げが凄すぎて、手加減が難しくなっていた。
「い、今のうちに殲滅を?」
あれ? 誰も動かない?
魔属性以外の生物は凍っていないハズだよね? 大丈夫だよね?
「あの~?」
「「「 ありえね~!! 」」」
「なんだこの規模?」
「いや、いや、いや、Aランクのオーガが全て凍っているぞ?」
「ユイちゃん、さっきMP使い切ったって言ってなかった?」
サーラさん達が私に気づいて、こちらに走って来た。
「これ、ユイがやったのか?」
「威力も、範囲も、とんでもないわね」
「ユイに喧嘩を売った自分がバカらしく思えてきたわ」
何か皆、ぼーっと周りを眺めていたけど、急に我に返ったみたい。
「「 あっ! マティルダ(ラウール)さん、ご無沙汰しています 」」
「サーラさん、フェリックさんも、久しぶりにお会いできて嬉しいです」
カインさん達がマティルダさん達に挨拶をして話し始めちゃったけど?
「あの~、オーガに止めを刺して欲しいのだけど?」
「ああ、驚き過ぎてすっかり忘れていた」
「本当ね」
皆さん、ここが戦場だと言う事を忘れて和気あいあいとお喋りをしていましたよね?
「ユイ。もう止めもやっちゃって? 出来るんじゃないの?」
はあ~、皆、もう戦う気は0みたいだね。 別にいいけど。
私は、凍り付いたオーガに向かって**ファイヤーアローの弾幕(数百発)**を叩き込んだ。
ドガガガガガガッ!!
すると再び、その場が凍り付いた。(ドン引き的な意味で)
「あ、ありえね数だ」
「冗談のつもりだったのに」
「ユヅキさん、あなたの娘には常識が通用しません」
「ユイのMPいったいいくらあるのよ?」
「さっきから、とんでもない魔法を連発しているのにね」
「私はもうMPが無いから今日はおとなしくしておくわ」
ああ、忘れてた。
「ごめんなさい、渡すのを忘れていました。リーニさん、これを飲んでおいて下さい」
「これはMP回復薬じゃない? こんな貴重なもの飲まなくても大丈夫よ?」
「これも私が作って大量に持っているから大丈夫です」
「そ、そうなの? もう驚くのは止めておくわ」
「そう言えば、カインさん達の回復もまだでしたね?」
「面倒なので防衛隊の人達もまとめてやっちゃいますね?」
「は? まとめるって何を?」
私は再び魔力を練り上げて超広範囲の回復魔法を解き放った。
「全ての者を救え! ≪癒しの光≫!」
うん、これで全員に回復が行き渡ったね。
「あれ? どうしました?」
「俺はもう、突っ込むのを放棄するよ」
「そうね、ユイちゃんに私達の常識は適用されないわね」
「ユヅキさん、私はどうすればいいですか?」
何か皆が酷い事を言ってる気がする。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)に関するスタンスを変更するかもです。
まだ未定ですが、活動報告に予定を記載しておきます。
最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。




