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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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93話 ドーピング薬

「これは?」


「風属性の力が強化される薬品です」


「そんなの国宝級の薬品じゃない!」


「しかも、これは最高品質の品?」


「ああ、そこはあまり気にしないでいいです。私が作った物ですから」


「「「 えっ!? 」」」


「それで、私が軍全体に範囲攻撃をしてターゲットを取るので、それを使って止めをお願いします」

「色々、突っ込みたいところがあるけど……今は黙っておくわ」


「でもユイちゃんは大丈夫なの? 全ターゲット(数百匹)でしょう?」


「大丈夫です。盾のスキルを使いますから」


「そ、そう?」


「そろそろ軍の中心かな? じゃあ、殺りますね?」


私は**「光属性強化の薬品」**を飲んだ。

体が熱くなる。力が溢れてくる。

私は強化された光の魔力を練り上げて解放した。



「魔を祓え! ≪聖なるホーリー・ライト≫!!」



カッ!!



私を中心に半径100mの光の球体が生まれて、その中にいる魔の存在に強烈なダメージを与えた。

6属性魔法がLv7になった時に効果範囲が倍になったけど、予想通りオーガは倒しきれなかった。

さすがはAランクの魔物だね。

でもHPの9割近くは削ったハズだから、後はまかせて大丈夫かな?


私は結界の外に出た。



「ユイ!?」



当然、オーガ達は私に気づいて攻撃を仕掛けてきた。

私は盾をかざして盾のスキルを発動した。



「【絶対防御アブソリュート・ガード】!」



私を中心に半径1mの球体が生まれた。

物理、魔法全てを一切無効にする、60秒だけの絶対無敵空間。

オーガが私に攻撃をしかけているけどビクともしない。


リーニさんを見ると詠唱をしているけど、、ん? 何か小さな人型の様な光が漂っている?



「シルフよ、その力を示せ。【ディザスター】」



シルフ!? え? 妖精なの? 召喚術?


リーニさんを中心に強烈な災害級の風が発生し、木々をなぎ倒しながらオーガを飲み込んでいった。

うん、これは災害だね。

オーガは全滅したけど一緒にかなりの自然破壊をしていた。



「終わりましたね」


「リーニさんの魔法凄かったですね」


「凄いのは私じゃないわよ。この薬品の効果は強化ってレベルじゃないよ?」


「いくら私の風属性がLv6だからって、こんな強力な魔法じゃないよ?」


「それに、」


「まてまて、リーニ」


「言いたいことはわかるが、ルーネの町を助けに行くのが先だ」


「ああ、そうね。そうだったわ」


「ああ、そっちは大丈夫だと思いますよ?」


「え? どうして?」


「ルーネの町にはサーラさん達が向かったので」


「え!?」


「マティルダさんや、ラウールさんが『久々に本気で暴れてやる』って気合入ってましたし?」


「!!」


「師匠が暴れる?」


「マティルダさんが本気で?」



あれ? カインさんとゼイナスさんが青い顔をしているね?



「どうしたのだろう? 二人とも」


「マティルダさんと、ラウールさんは二人の師匠なのよ」


「そうだわ、さっきカインが一人で討ち死にしようとしていたのを告げ口しようかしら?」


「やめろーーー! リーニ、それは駄目だ。本気で駄目だ!」



こんなに取り乱すカインさんは初めて見たよ。



「あ! 思い出した!」


「リーニさんに伝えないと」


「え? 私に? 何かしら」


「えっと、サーラさんに聞いたのですが、私の母がリーニさんの師匠だったって」


「はい?」


「私の母の名前はユヅキって言って、サーラさん達のPTメンバーだったみたいです」


「え? ユヅキ? え?」


「・・・・・・・・」


「えええええええええ!? ユイちゃん、ユヅキさんの娘なの!?」



リーニさんは私の顔を両手でガシッっと捕まえてジーっと眺めてきた。



「本当だわ、言われてみればユヅキさんに似ているわ」


「リ、リーニさん?」


「ああ、ごめんなさい」


「でも言いたい事や、聞きたい事が多すぎて混乱しているわ」


「俺もだ、整理がつかない」


皆が私を見てきた。



「まあ、歩きながら話しましょう?」



討伐を終えた私達はルーネの町に向かった。

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)に関するスタンスを変更するかもです。

まだ未定ですが、活動報告に予定を記載しておきます。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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