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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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91話 カインPTの死闘

俺はカイン。

AランクPTのリーダーだ。

オーガの軍勢がオウディスに攻めてくると聞き、部隊に加わった。

オウディスは俺が生まれ育った街だ。何としても守ってみせる。


今回、俺たちの役割は**「オーガ王の討伐」**。

斥候部隊の話では、約100体のオーガ軍の後ろに、オーガ王が単身居座っているそうだ。

俺たちの予想では、オーガ100体がルーネの町を襲っている間、王は動かないだろうと思っている。

そのチャンスに王を仕留める事が出来れば、希望は見えて来る。


その為に俺たちは、王の更に後ろ側に回り込んで、オーガの軍が動くのを待っていた。

ルーネの町には防御力の高い部隊を揃えているとはいえ、どれぐらいの時間を持ちこたえれるかわからない。

だから俺たちは出来る限り速やかに王を討伐してルーネに行かなければならない。

ここからではオーガ王は見えないが、斥候部隊の合図があれば王の討伐開始だ。

そして息をひそめて待つ事数時間、ついにその時は訪れた。


ズズズズズ……。


地響きと共に唸り声が聞こえたと思ったら、斥候部隊からの合図が上がった。



「よし、行くぞ!」



俺たちは王に向かって走り出した。



「見えた! よし予想通りだ」



オーガ王は単身そこを動かずに鎮座していた。

俺がターゲットを取り、戦闘を開始した。




王に戦闘を挑んで約1時間が経過した。

やはり王はとんでもない防御力と攻撃力を持っていた。

やっと王のHPを6割ほど削ったぐらいだった。

しかし俺たちの連携もミスなく攻撃を続けている。

まだまだ討伐には時間がかかるが、この状況が続けば勝てると皆が思っていた。


一人の斥候が、その情報を持ってくるまでは。



「後ろから誰か来たよ?」


「ん? 斥候兵か?」



その斥候兵は走りながら俺たちに向かって叫んだ。



「駄目だ! 討伐は中止! 撤退だ!」


「何? どういう事?」


「フォルにいたはずのオーガ300体が、もう直ぐそこまで来ている!」


「ここに来るまで後20分もないぞ!」


「何だって!」


「どうなってんだ!?」


「じゃあオーガの全軍がこっちに来るって事か?」


「どうする?」



俺たちの動揺を感じとったのか、王が攻勢をしかけてきた。


グオオオオオオオン!!



とてもじゃないが逃げれない。



「俺が王を引き付ける! その間に全員逃げろ!」



その言葉を聞き、騎士団達は散り散りに逃げ始めた。



「カイン!」


「リーニ、この戦いは負けだ」



そう言いながらも、カインは決意した表情を浮かべていた。



「だが今後の討伐にお前たちの力は必ず必要になる。だからここで全滅は出来ない!」


「私も残るわ、その方が少しでも長く時間を稼げるでしょう」


「駄目だ!」


「マニカ! リア! リーニを連れて行け!」


「オウディスまで戻れ!」


「ルーネじゃないの?」


「悪いがルーネはもう助けられない。オーガ全軍の強襲を受ければ数時間で滅びるだろう」


「わかった。リーニ行くよ」


「私は大丈夫だから先に行ってて!」


「このままだと本当に全滅だよ?」


「最後ぐらいカインに格好つけさせてあげて?」


「ごめんなさい、私はカインと一緒に逝くわ」


「ゼイナス、お願い二人を連れて行って」


「はぁ、カインよ、こうなったらリーニは言うこと聞かないぞ?」


「リーニ・・・」


「っ!?」



ドスゥゥゥン!!



「全員避けろ~!」



俺達と王の間に、大きなボールの塊が2つ転がってきて止まった。

ボールだと思ったそれは……2匹のオーガだった。

しかも普通のオーガじゃない。


「この二匹は……**『レアタイプ(将軍クラス)』**だな」


「王の側近って事かな?」


「あ~、これは駄目ね。逃げられないよ?」


「カイン、この二匹だけでも倒そう」


「カイン!!」


「ああ、皆すまない」


「もう、周りは俺たちだけだな。しかしあの二匹は何としても片づける」


「ゼイナスは片方とタイマンをして耐えていてくれ」


「ああ、わかった」


「マニカとリアはもう片方のやつを全力で片づけろ」


「わかった。どうせもう後退はないんだから、ここで出し切るわ」


「うん、リアるよ」


「リーニは全体のサポート」


「ええ、わかってるわ」


「俺はボスの意識をこっちに向け続ける! 行くぞ!!」




皆、逃げる為の力を温存する必要が無くなった為、後先考えず全力で戦い始めた。



リアとマニカは流石だな。

強力な技を連携して叩き込み、レアオーガを圧倒している。

倒しきるのも時間の問題だろう。

こんなところで失う事になるのはあまりにも勿体無い逸材だ。




俺も頑張ってボスを維持し続けたが、そろそろ限界だ。

横目でゼイナス達を確認したら、二匹目のレアオーガも後少しで倒せそうだった。

だが、すまない。俺はここまでだ。



ガギィィィン!!



予想通り、次のオーガ王の一撃に盾は粉砕され、俺も大きく吹き飛ばされた。



「カイン!」



俺は何とか立ち上がったが、敵の意識を自分に向けさせるだけで精一杯だった。

目の前に近付いて来たオーガ王は、俺に向かって大きな剣を振りかぶった。

俺は目をつぶろうとしたが、人影が俺の前に立ち塞がった。


それはリーニだった。

俺の前に立ち両手を広げるリーニ、そのリーニに振り下ろされる巨大な剣。



「や、やめろ~!!」


その瞬間。


ヒュゴオオオオオッ!!



強烈な風がオーガ王の動きを一瞬止めた。


そして。



ガキィィィィィィィィン!!



リーニとオーガ王の間に**「何者か」**が割って入り、大きく、そして光輝く盾をかざした。

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)に関するスタンスを変更するかもです。


まだ未定ですが、活動報告に予定を記載しておきます。



最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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