表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/190

90話 最強の助っ人と、ポンコツ娘

「椿、ルーネの町に派遣した軍の詳細を教えて」


「はい!」


「冒険者と騎士団の混合軍ですが、耐える事だけを想定して防御力重視の部隊です」


「軍の規模は500名ほどです」


「少なすぎるわね」


「それでは1日も持たずに全滅するわよ?」


「オーガ王は別としてオーガ100匹の想定でしたから」


「オーガ王の対応は、騎士団の攻撃特化部隊とAランク冒険者のPTが対応する予定です」


「そう、無難ね」


「でもオーガが全軍(約400匹以上)で攻めてきたら、そのPTも含めて全滅でしょうね」


「そのAランクPTは最近王都でも有名なカインさんのPTですので、上手く撤退してくれたらいいのですけど」


「え!? 椿さん! カインさんのPTってリーニさん達がいるPTですか?」


「はい、そうです」



リーニさん達は、そんな死地にいるって事? 魔法を教えてくれた恩人が、死ぬかもしれない。 それを聞いて私は、居ても立っても居られなくなった。



「ビオラさん、私……ルーネの町に行ってきます」



ビオラさんはジッと私を見つめた。



「リーニ達を助けに行きたいのね?」


「はい」


「わかったわ、でも無理な防衛に手を貸さないって約束してね?」


「はい、皆を無事に撤退させる事だけを重視します」


「じゃあ、許可を出すわ。いってらっしゃい」


「ありがとうございます」


「気を付けてね」


「はい」



私は出口に向かった所でビオラさんが再び話しかけてきた。



「ユイちゃん?」


「はい?」


「チャンスがあれば、王をってもいいわよ?」



私は笑いそうになってしまった。



「うん、そのつもりです」



ビオラさんはいったいどこまで戦況(と私の実力)を見通しているんだろう?

でも許可をもらったし、私が出来る事は全力でやろう。 そう決意し、その場から駆け出した。



街の外に出る為に門の所に来た。

でも超重要な事を思い出したので、門番の人に尋ねているところです。


うん。 「ルーネの町」の場所がわからない。


北側の街道を進めば何とかなるかな? って思ったけど、途中で分岐してるし、森もあるし、山もあるし……駄目だった。

でも今、門番さんにちゃんと聞いたので大丈夫なはず? ・・・多分。

まあ、既に手配されているし、馬も貸してくれたので出発しよう。

何とかなるでしょう? ・・・多分。


そう思っていたら、数名が私の方に走ってきて呼び止められた。



「よかった~! 間に合った」



サーラさん?



「ユイ、私達も一緒に行く」



マティルダさんも?



「えっと? どういう事でしょう?」


何の事だろうと疑問に思ったけど、よく見るとサーラさんとマティルダさんの後ろには同年代と思われる男性二人が付いて来ていた。


「それと後ろの人はもしかして?」



私のその問いにはマティルダさんが答えてくれた。



「ああ、私達のPTメンバーだ」



マティルダさんがそう答えると直ぐに後ろに控えていた男性が前に出て来た。


「初めまして。フェリックです。サーラの夫です。君がユヅキの子供だね?」



この元イケメン風のおじさんがサーラさんの旦那さんなんだね。うん、まあ納得かも。



「はい、そうです。よろしくおねがいします」


「俺はラウールだ。ユヅキには何度も救われた。何があっても君は俺が守るから安心してくれ」



次にイケメンなセリフを言いながら自己紹介してくれたのは、大盾を持った細マッチョさんだった。



「ラウール? 彼女の防御力はあなた以上だって教えたでしょ?」


「防御力だけの話ではない。命の選択が必要な時は俺が出るって話だ」



うん、この人達は絶対強いよね? オーラと言うか存在感が凄いよ。



「よく見ると確かにユヅキの面影があるな」


「ああ、でもユヅキみたいにのんびり屋の雰囲気はないな」


「えっと、サーラさん?」


「ああ、ごめんなさい」


「さっき冒険者ギルドに行ったら、ビオラに声をかけられてね」


「『単身、ルーネに行く子がいるからサポートして欲しい』と依頼を受けたのよ」


「それで、よく聞いてみたらユイちゃんの事だったから、慌てて追いかけてきたのよ」


「そうなんですね。ありがとうございます」


「でもね、ユイちゃんがユヅキの子供だよ? って教えてあげたら、声を上げてビックリしていたわよ」


「あの子があんなにビックリした顔をするのは初めて見たわ」


「ああ、あいつでも、あんなにビックリする事があるんだなって思ったよ」



ビオラさん、何かごめんなさい。私が説明不足だったみたいで。



「それで、門番に何を聞いていたの?」


「え、その・・」



門番さんが苦笑いで答えた。



「この嬢ちゃんが、**『ルーネの町の行き方がわからない』**って言うから教えてあげてただけじゃ」



皆が私を見て笑い出した。

あああ、やっぱり笑われた~! 恥ずかしい。



「目的地もわからず飛び出すなんて、本当ユヅキにそっくりね?」


「ああ、昔を思い出してしまったな」


「じゃあ、私達が先導するからついてきてね」


「わかりました……」

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ