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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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89話 女王様降臨!?

私はここに向かって歩いている間に、転移魔法の使用について説明をしておいた。

なのでビオラさんは準備を終えていた。 魔法陣の中央で両手を広げて。



「何かちょっと恥ずかしいです」


「どうしてよ? 椿もこうやって一緒に転移したのでしょ?」


「いや、そうなんですけど……」



椿さんは身長が155cmぐらい? だから、私からしたらお人形を抱える感覚。

でもビオラさんの身長は、私とほぼ一緒。 多分、2cmぐらい私の方が高いぐらいかな?

目線とか色々誤差範囲です。

これは、お人形を抱える感覚では無いです。 **「愛を語り合う距離」**です。



「さあ、早く行きましょう」



私も早く行きたいから恥ずかしいのは我慢をする事にした。



「はい」



私は魔法陣に触れて起動させ、両手を広げて待っているビオラさんに抱きついた。

柔らかい。 そして凄くいい匂いがする。

うん、やっぱりこれは知らない人が見たら色々と駄目なやつだね。百合の花園だ。



「じゃあ、そろそろ飛びます」


「いつでもどうぞ~」


「オウディス」



シュワンッ!



光に包まれて目を開けたらオウディスだった。

うん。ちゃんとビオラさんも一緒に転移出来たね。



「ありがとう。でも本当に凄いわね」


「出来る限りでいいので内密でお願いします」


「ええ、わかってるから心配しないで」


「早く冒険者ギルドに行きましょう」


「そうですね」



私達は急いで冒険者ギルドに向かった。

ギルド内はいまだに喧騒に包まれていて、忙しそうにしていたけど、椿さんに声をかけた。



「椿さん、戻りました」


「おかえりなさい。ユイさん、ありがとございました」


「それで、ユ……」


「椿。今すぐギルマスを呼んできて」


「ん? え? ビオラさん?」


「椿! 早く!」


「あ、はい! すいません。今すぐ行きます!」



椿さんは慌てて奥の部屋に走って行った。


しばらくして、椿さんはギルマスを連れて戻ってきた。

あれ? ギルマスの後ろから一緒に出てきたのは、この街の騎士かな?



「ビオラか、わざわざここまで来てくれたのか」


「ええ、すでに緊急事態を出しているのでしょう?」


「ああ、すでに出ている」


「王都の援軍はどうなった?」


「すでにフォルの町に向けて出発したわ」


「おお、これで希望がでてきたぞ!」



後ろにいた騎士達が嬉しそうに喜んでいる。



「でも、正直に言って間に合わないわ」


「こちらの準備はどうなっているの?」


「この国の必要最低限の防衛戦力を残して、集まった戦力を再編して今朝方出発した」


「なんですって?」



え? ビオラさん、怒ってる? 物凄く険しい顔をしてるし。



「まさか、報告書にあった作戦を実行したのじゃ無いでしょうね?」


「その通りだ。ギルドと騎士団の合意のもと、領主様の承認を得ている」


「バカ! 今すぐ呼び戻して!」


「オーガがフォルの町に攻めようとしているのは罠よ」


「オーガは全軍でルーネの町に攻めて来るわ」


「それは無いだろう、それに斥候部隊が確認しているし」


「じゃあ、なぜオーガは直ぐに攻めて来ずに留まっているの?」


「こちらの戦力の分散を狙っているからでしょう?」


「それに報告書にはオーガの中に魔法使いの個体を発見したと書いてあったでしょう?」


「ああ、フォルの町側の部隊に数体いるのを確認している」


「だからよ!」


「オーガの魔法使いは攻撃魔法は使え無いでしょう?」


「オーガの魔法使いは幻術のみを使うと言われている」


「過去の前例から、斥候部隊が見たフォルの町側のオーガ軍は幻影を見せられたと考えるべきだわ」


「しかし、それはお前の予想だろう?」


「ええ、そうよ」


「悪いが今の作戦のままで続行する」


「最悪の想定は、ルーネの町にすら攻めずにオーガの全軍がこの街に攻めて来るわよ?」


「それはない。我々、騎士団も現状の作戦のままを支持する」


「それに領主様の承認もあるから簡単には変更ができない」


「そう、わかったわ」



ビオラさんは、ため息をついた後に気を引き締めて大声で宣言した。



「これより、『国王承認特別権限』の行使を行います」


「この権限の発動と共に、この街の領主、ギルド等の全ての権限を一時的にはく奪します」


「今後、この街の指揮は私がとる事になります」



その場にいた全員が驚愕の顔をしてビオラさんを見ていた。

そして堰を切った様にざわつき始めた。



「ありえねよ、そんな権限!」


「そんな、バカな! ギルドの受付嬢ごときに!」


「そんな大それた嘘がバレたらただではすまないぞ!」



騎士団達は騒いでいるけど、ギルマスは青い顔をしてうつむいている。



「これが証明書です」



ビオラさんは賞状のようなものを取り出して掲げて見せた。



「これは国王様から直々の命令書です」


「発行は数年前ですが、内容は緊急事態またはそれに近い状態の時に、その街の権限を全てはく奪し、ビオラに全てを譲渡する命令書です」


「ほ、本当に国王様のサインと国印が押してあるぞ……」


「ありえない」


「ギルド内での権限を色々もっているのは知っていたが、こんな物まで……」


「マジか……」


「今すぐ決めなさい! 私に従うか、この街を去るか!!」


「「「「 従います! 」」」」



うわ~、凄い。 室内のほぼ全員が即答した。

ビオラさんカッコイイね。 その凛とした姿は、まさに女王様だね。 ビオラさんを見る椿さんの目にお星様がたくさん輝いていた。(昇天寸前だね)



「そこの騎士の人!」


「はいっ!」


「今朝、出発した軍は、今すぐ呼び戻して!」


「わかりました」


「ただし、軍の先頭から半分は、そのままルーネの町へ」


「残りはオウディスの街の防衛につく事、半分にわける目測はあなたに任せます」


「承知しました。 では先日、出発した第一陣はどうしますか?」


「第一陣はそのまま、フォルの町で待機です」


「わかりました。直ちに向かいます」


騎士たちは走ってギルドから出て行った。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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