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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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76話 性欲スキルの真実と、希望の光

少し落ち着いた頃、今度はミナさんが、これまでの人生を包み隠さず話してくれた。


この独白は紛れもない事実だと思う。

だけど、どうしても1つだけ腑に落ちない事があった。



「1つだけ聞いてもいいですか?」


「どうぞ?」


「ミナさんの**『性欲スキル』**は、レベル5に届いていないんですか?」


「5!? それは無理だよ? 私、性欲スキルのレベルは2だから」


「2!? それだけヤリまくって、まだ2ですか!?」


「ユイちゃん、、、言い方」


「あああ、ごめんなさい。そう言うつもりじゃ・・」


「ふふふ、冗談よ。でも5って無理なんじゃない? ウルナさんもレベル1だし、ティカも私以上にヤッてたのに性欲スキルを持ってないって言ってたから」



ああ、なるほど。それが違和感の正体か。

避妊スキルを持ってないから、錬金スキルレベル3の避妊薬を作り続けていたのか。



「前に盗賊から助けてあげた人の中に王都で娼婦をしてる人がいて、そのスキルについて色々教えてもらったんです。 性欲スキルは全スキルの中でも一番上がりやすいスキルだって。 そしてスキル5になると避妊スキルが手に入るから、娼婦の人はそれを取るのを目指すって言ってました。 比較的簡単に手に入るからスキル5の人は結構いますよ?」


「そうなんだ。じゃあ、私達は何でだろう?」


「それについては後程説明します」


「???」


「それと、錬金術に魅了されてからの事はキーゴさんから聞いてました」


「キーゴ?」


「はい。キーゴさんこの街にいるのは知らないですよね?」


「え!? ここにいるの?」


「はい。 数日前に目撃してたのと、昨日のあの後、キーゴさんを見かけたので少し話をしました」


「そっか・・じゃあ、きっとここでの私の行動を知っているのね」


「はい。そう言ってました」



少し空気が重くなったけど、さっきはキーゴさんの事が本当は好きだと素直に話してくれたから、私は意を決してミナさん今後の事を聞いてみた。



「目標の錬金術のレベルが4になったら、きっぱりと買取り(枕営業)は止めれますか?」


「止めれるわ。それだけは絶対の自信があるわ」



やっぱりね。 そうだろうと思ったけど。



「ではレベル4の目標が達成できたら、キーゴさんと結婚しますか?」


「!!!」



ミナさんは目を見開いて私を見た。



「さっき言った通り、私から遠ざける様にキーゴを突き放したの。私の所には2度と戻って来ないようにね」


「それについては失敗してましたよ?」


「え? 何が?」


「キーゴさんは、その事を言われたからミナさんから離れたんじゃなくて、認めてもらえる技術を手に入れるためミナさんから一時離れたみたいです」


「え? ごめんなさい。言ってる意味が全くわからないわ?」


「えっと、先にお願いがあるんですが、笑ったり怒ったりしたらダメですよ?」


「え? なに? 笑わないし怒らないから教えて?」


「キーゴさんは、『下手クソはミナさんを幸せに出来ない』と言って修行してるんです」


「はい? え? 修行? え?」


「キーゴさんは現在、住みこみで重労働の仕事をしてるんです。 日当は安いけど住むところと食事もでるみたいで、稼いだお金を全て**『娼婦につぎ込んで練習している』**んです」


「は?」



え? ちょっと? ミナさん怒ってる?



「怒らないでください?」


「怒ってない!!」



怒ってるじゃん。



「あのバカ! そんな事にお金を使ってるの!?」


「だから技術を磨くためだそうです」


「はい?」


「だからミナさん、『あんたは下手だから嫌』ってキーゴさんに言ったんですよね?」


「そ、そ、そんな言い方してないわよ!? それに本気でそんな事思っているわけじゃないよ? 突き放す為に・・」


「はい、はい、わかってます」


「本当よ? 本当に本気でそんな淫乱女みたいな事は思ってないからね?」


「だからわかってますって。 さっきの話の続きですが、性欲スキルは**『本人が望まないと』**何回、何万回してもレベルが上がらないそうです」


「え?」


「それにレベル2以下の人は、いつでも普通の生活に戻れるほど依存性が無いそうです。

少なくとも行為にどっぷりハマる人は、レベル3なんてあっと言う間に到達するそうです」



あ、だめだ。自分で言ってて、自分を攻撃してる気分だよ。



「だからミナさんがキーゴさんと一緒になる事に障害なんてありませんよ?」


「・・・・」


「それと昨日、確認したんですが、ミナさんを愛してる気持ちは全く変わってないそうです」


「!!!」



ミナさんはその言葉を聞き驚いた顔をした後、両手で顔を覆って泣き出した。



「なんで。なんでこんな私なんかを・・」


「今度はミナさんが素直な気持ちをぶつけましょう?」



ミナさんはしばらく考え込んだ後に、小さく頷いた。



「うん、目標を達成した暁には本心を素直に伝えるわ」


「よし! 言質をとったど~!」



私の場違いな喜び方にミナさんは困惑していた。



「え? ユイちゃん? それに目標の達成は極めて難しいからね?」


「そんな事ないです。ではさっそくですが、しばらくお店は休業してもらえませんか?」


「え!? 待って? 私、たった今、覚悟を決めたのに? もっとハードな事になっても精神を保って見せるって!」


「ああ、それはもう必要ありません」


「え? まだ素材も無いし。その為のお金も稼がないといけないのよ?」



私はその問いには答えず、今後の方針を伝える事にした。



「えっと、今日からさっそく錬金術レベル4への修行します。 ちなみに私が直接指導します」


「え? いや、だから肝心の素材が手に入らないわけで、購入するにしても高額なお金が必要なの」


「修行用に選んだ錬成は多分『ハイマナポーション』ですよね?」


「え? うん。 ただ素材が・・」


「素材は全て私が提供します」


「えええええええ!?」


「はい、これ」



私はそう言って、テーブルの上に大量のハイマナポーションの素材を積み上げた。

それを見たミナは恐る恐る手に取って確認し、再び絶叫した。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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