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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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72話 番外編Ⅴ ~錬金術師ミナ:茨の道の始まり2~

私は今日した約束の事、そして明日の事を考えると、ジッとしていられなくなった。 そして、キーゴの後ろから抱き着いた。


「な、なんだよミナ!」


「ねえ、キーゴもこの前15歳になって大人になったんでしょう?」


「そうだよ!」


「私と……大人の関係にならない?」


「は!?」


「・・・しよっか?」


「な、な、な、何を言ってるんだ!?」


「いいじゃない、やろうよ?」


「だ、ダメだ。そう言うのはもっとこう・・順序とか・・」


「そんなのはいいから!」


「だめだって!」


「・・本当に私とはしたくない?」


「・・だから俺は」


「私ね、今日イケメンの男性に告白されたんだ。 誠実そうだったから付き合う事になったんだけど、明日が初デートなの」


「!!」


「私の****を奪われちゃうかもしれないよ?」


「な、何いってるんだよ! それならその男に捧げるのが普通だろ!」


「・・・本当に良いの?」


「・・普通そうだろ」


「そっか、わかった」



そしてまた会話の無いまま時間だけが過ぎていって、キーゴは何も言わずに帰って行った。




翌日、約束した場所に向かった。 そこには既に、昨日の男が袋を持って待っていた。



「お待たせしました」


「いや、いいよ。それより約束の物だ」


男は手に持った袋を私に渡して来た。 中身を確認すると、本当に私が欲しかった薬草が入っていた。



「ありがとう」


「約束だからな。 それよりこっちの約束は」


「はい、大丈夫です。 私もちゃんと約束は守ります」



私の言葉を聞き、男は少し安心したみたいだった。



「あ、その前に! 俺の名前はモクロ。Cランクの冒険者だ」


「私はミナ。 錬金術士を目指しています」


「そっか。 それじゃあ、早速デートに行こうか」


「はい」



モクロが手を差し出してきたから、その手を繋いで町に戻った。 大きくない町だから当然、直ぐに私が彼氏を連れているって話が知り合いに知れ渡った。


昼食をとった後に、モクロが私の耳元でこそっと話をしてきた。



「なあ、ミナって男性経験ないよな??」



私は顔が真っ赤になりそうなのを何とか抑え込んで、冷静を装って返事をした。



「そうだけど、何か問題があるの?」


「いやいや、そうじゃ無いんだ」



そしてモクロは考える素振りをして、再び私に耳打ちしてきた。



「なあ、俺とする前に**『ソレ』**を売らないか?」


「はあ?」


「それだけの美貌なら、高く買ってくれるヤツがいるぞ?」


「な、なにを言って・・」


「どうせならお金が欲しくないか? 俺はその後でも良いし」


「・・・そんな事してバレたら困るから」


「それは絶対に無い! もし売るなら金額はコレぐらいだ」



そう言って提示された金額を見て、衝撃を受けた。想像以上の金額だった。



「ほ、本当にこんな金額なの?」


「ああ、間違いなく」


「本当にバレない?」


「大丈夫だ」


「・・・わかった」


「おし! じゃあ、ちょっと連絡してくるから待っててくれ」



はあ、 もうさっさと始めて早く終わらせて帰りたい。


しばらくして戻ってきたモクロとデートを再開した。


それから一時間後、ついに休憩所に向かう事になった。

休憩所はどこの町にもあるんだけど、言ってしまえば行為をする為の部屋を貸してくれる所で、それ以外の目的で使う事はまず無い。



「じゃあ休憩所に入ろうか」


「はい」


「君を買ってくれた人は先に部屋で待ってるから。 終わった後も住民にバレない様に、数時間後に1人で帰る手はずになっているから」


「わかりました」





地獄の時間が終わった後、男は袋を二つ私に投げてよこしてきた。

中を確認すると、一つは約束通りのお金と、もう一つは薬だった。



「今回は特別だぞ? 気分がいいからそれもくれてやる。

もし妊娠したら使え、その薬は**『堕胎薬』**だ」


堕胎薬? これも高位の錬金術士が作る物だから高額な薬だ。

それが5錠入っていた。



「ありがとうございます」


「俺は隣りの部屋で数時間寝てから出るわ」



男はそう言って部屋を出て行った。



「ラッキーだったな? あの男、金はもってるが余程機嫌が良い時でないとその薬はもらえないぞ?」


「そうですね。予想以上の報酬です」





私は、この日を境にほぼ毎日、薬草を受け取っては、その報酬を体で払う日々が続いた。

それと奇跡的にかどうかはわからないけど、妊娠したのは一回だけだった。

すぐに堕胎薬を飲んで事なきをえたけど、一回で済んだのは、運がよかったのかもね?




私達の、この関係は約半年続いた。 関係が終わったのは、モクロが別の依頼で町を離れる事になったからだ。

そして町を去る当日に、モクロが1人の男を紹介してくれた。

私は紹介してもらったその男と契約をした。

モクロの時と同じく、薬草と引き換えに身体を売る事。

後、追加した条件は、若くて出来ればイケメンが良い事。

そして、堕胎薬1錠を私に先払いする事。

それを伝えてモクロが手配してくれたのが、この男だった。


それからは契約者が町を去る時に、次の契約者を紹介してもらうようになった。

そしてそれは1年半続いた。


なんだかんだと気が付けば、私は17歳になっていた。

あの日から2年間、契約者が途切れた日は一度も無かったし、堕胎薬は7回使用した。


ちなみに今は契約者がいない。

1週間前に最後の契約者が、次の人を紹介できなかったのが原因だった。

だけどこの頃は既に錬金術のレベルが2に上がっていたから、じっくりと次の契約者を探しているところだった。


そしてそんな時に、あの子に出会った。

これまでの常識の全てを覆すような女の子、ユイに。

読んでいただきありがとうございます。

基本は一週間ごとに更新するつもりです。

ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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