66話 転移魔法陣の秘密!?
椿さんに案内をしてもらい、30分ほど歩いて公園に着いた。
「あそこの高台にあります」
王都も公園の高台だったね。他もそうなのかな?
階段を上って魔法陣の前に立った。
「触っても大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です」
私は魔法陣の中央に立って魔法陣を触ってみた。
その瞬間、魔法陣が光り輝いた。
ピカーッ!
「え!? ユイさん、何をしたんですか?」
「ええ? 触っただけですよ?」
「こんな事、初めてです!」
私も椿さんもビックリしてあせってしまった。
けど、あれ? これもしかして? 魔法陣の魔力が私の体に流れて来るのがわかった。 そして何となく頭に思い浮かんだ言葉を呟いてしまった。
「フォルトゥナ王都」
その瞬間、光に包まれて……目を開けると王都だった。
うわ~、王都だ! 転移できた!? 凄~い。
あ、でも帰れるのかな?
今度は王都の魔法陣に触れるとまた光だしたので「オウディス」とつぶやいた。
再び光に包まれて戻ってきたら、目の前に椿さんがいた。
「ユイさん、大丈夫ですか? どうなったのですか?」
「転移が使えたよ。目をあけたら王都だった」
「うそ! 転移がつかえたの? この数百年、誰も使えなかったこの転移を?」
「凄い、凄い、凄~い! 直ぐに報告を!」
「ま、待って! 椿さん」
「どうしたんですか?」
「報告は待って。できれば黙ってて欲しい」
「え? でも」
「この件はビオラさんと一緒に研究しているから、報告はビオラさんからしてもらうから」
「え? ビオラさんが? そっか、じゃあ私は黙っておくね」
はい、ごめんなさいビオラさん。
適当な嘘に名前を使ってごめんなさい。
でも想像以上の効果だね。ビオラ信者ちょろい。
「でも、もう一度やってみます」
「椿さんも一緒に飛べるか実験しましょう?」
「いいのですか? ビオラさんより先に体験しちゃって?」
この人、本当にビオラさんの信者だね。
「大丈夫です。手を握りますね」
私は再び王都に転移した。でも光輝いて転移する直前、握っている手が弾かれて転移したのは私だけだった。
戻って来た私の目の前には残念そうにする椿さんがいた。
「駄目でしたね」
「これは一人用なのかな?」
「伝承では二人以上でも使えたはずですが」
「じゃあ、もう一度いいですか?」
「はい」
今度は椿さんを逃がさない様に抱きしめて転移した。
しかし、転移したのは私だけだった。
でも何か行けそうな感じがしたのだけどね?
「今のは行けそうだったのにね?」
「そうですね」
「魔法陣の魔力が伝わりきっていない?」
「どうでしょう? 確かに最初はつないだ手、2回目はもう少し広い範囲がフワ~っと感じたけど」
「じゃあ今度は全身に魔力が伝わるまで待ちますね」
「え? 何となくだからわかりませんよ?」
「私が何となく? ですがわかるので見ておきます」
もう一度、椿さんをギュッと抱きしめて、魔力が伝わるまで1分ほど待った。 (……柔らかい)
「何かいけそう」
「じゃあ、いきますよ?」
「はい……///」
「フォルトゥナ王都」
光り輝いた先で、私と椿さんは王都にいた。
「凄~い、本当に王都だ!」
「まだ黙ってて下さいね?」
「はい、ビオラさんの研究の邪魔をしたりはしません!」
え? 私は? 私の手柄は?
「じゃあ、戻ります」
同じ要領でオウディスに戻った私達は帰路についた。
読んでいただきありがとうございます。
基本は一週間ごとに更新するつもりです。
ただ状況によってはきりのいい所まで連発で投げるかもです。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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