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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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204/215

204話 絶壁の攻防と、まさかのハプニング!

現地に到着した私は、目の前にそびえ立つ岩肌を見上げた。


おおー。真下から見上げると、確かに結構な高さと迫力があるね。

ゴツゴツとした岩は赤茶色で、足場になりそうな場所は多いけれど、油断すれば一気に滑り落ちそうだ。

私が感心しながら山を見上げていると、後ろにいたリーダーのマキさんから声をかけられた。



「ユイさん、本格的に登る前に、まずはこっちの低い崖を少し登ってみてもらえませんか?」


「え? そっちなの?」


「すいません。安全の為に、ユイさんの技術がどの程度か事前にしっかり把握しておきたいので」


「わかりました。じゃあ、登りますよ?」


「お願いします」



実力を試される形になった私は、準備運動もそこそこに、10メートル程の崖をスイスイッと身軽に登り切った。

特別な力なんて要らない。岩の形を見て、手足を置くパズルを解いていくだけだ。



「おおおお!」


「すげぇ、予想以上に身軽だ!」


「これなら全然問題ないレベルだな」



ふふん、どうだ!



「次はその横に垂らしてあるロープを使って、垂直降下できますか?」


「はい、大丈夫です」



私は再びスイスイッと、ロープを巧みに使って地上へ降り立った。



「本当に上手いな。身のこなしが素人じゃない」


「ああ、これなら護衛を任せても安心だ」


「ありがとうございました、テストは十分です」



ふふん。毎日毎日、自然の中で駆け回って遊んでいた私の実力を見たか!

私は内心でドヤ顔を決め込み、悦に浸っていた。



「ユイさんの岩登りの技術は全く問題無いとわかりました。それでは、これから本格的に山頂に向けて登りたいと思います。先導は私トウガとゲル、その後にユイさん、トミ、最後尾にマキの順で登ります」


「わかりました」


「それでは行きましょう。安全第一、焦らず無理せずに!」


「はい!」



岩登りは至って順調だった。

既に半分程の地点まで登ってきたけれど、足を滑らせるトラブルも、懸念されていた魔獣の襲撃も今のところはない。

ただ、風は少しずつ強くなってきている。



「おい、トミ! さっきから足元へのニアミスが多いぞ! 岩が崩れてきて危ない、ちゃんと集中しろ!」


「わ、わかってますけど」


「お前はユイさんを後方からサポートしながら登る重要な立ち位置だぞ? 自分の安全を確保しつつ、しっかりとユイさんの動きも見ないといけないんだ!」


「いや、だからこそ『見てる』から集中出来ないんですよ!」


「は?」


「マキさん、ちょっとこっちまで来てください」



少し足場が広くなった場所で、リーダーのマキはトミの横に並んだ。



「どうした?」


「上を見てください」


「上?」



マキは言われた通りに見上げ、少し上を登っているユイを見た。



「あっ!」



そこから見えたのは、ゆったり目の服の下からチラチラと覗く、ユイの無防備な胸の谷間だった。

腕を上に伸ばすたびに服が引き上げられ、無防備な広い隙間が生まれていたのだ。



「見て下さいよ。少し動くだけで、あんなに揺れるんですよ? あ、ほら! 今、次の岩を掴もうと腕を伸ばした時なんて、あんな感じで見えそうになってて」


「…………」


「見えるモノが凄すぎて、逆に目が離せないんです」


「・・状況はよくわかった。しかし、俺たちはプロだ! こんなことで集中を乱すわけには……ん?」


「どうしました?」


「しっ!」



マキは視線を切り、集中して耳を澄ませた。

そして、遠くから微かに聞こえて来た異質な風の音に気付いた。

マキはそれをパーティーに伝える為、大きな声で警告を発した。



「全員、いったん止まれ!! 下から突風が吹き上げて来るぞ! しっかり岩にしがみついて備えろ!」



マキの警告を聞き、全員がその場で動きを止めて、両手足でしっかりと岩肌に張り付いた。

数秒後、マキの警告通り、かなり強めの風が下から一気に吹き上げて来た。ゴーッという風切り音が耳を劈く。



「ユイさん! 大丈夫ですか!?」


「大丈夫です!」



トミとマキは、ユイの安全を確認する為に思わず上を見上げた。



「「うおおおおおおおおっ!?」」



二人が見上げた瞬間。

強風によってユイのゆったりとしたキャミソールが大きくフワッとめくれ上がり、下から服の中身――立派な二つの果実が、完全に露わになっていた。


「でかいな」


「ああ」



二人はあまりの破壊力に思考を完全にショートさせ、その場の岩棚にうずくまるようにしゃがみ込んでしまった。



「すまない、ちょっと休む。直ぐに後を追うから、先に行っててくれ」


「えっ? はい、わかりました?」



ユイは首を傾げながらも、構わずに上へと進んで行った。

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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