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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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197/219

197話 猛者の精神と、コウ商人の誤算

まあ、何度確認しても中身がチラっとする事はなさそうだし、まあいいか。



「わかりました。 デザインはこれで大丈夫です」


「ありがとうございます」


「次はランクCの生地を使用した物をご用意いたします」


「ちなみにランクによって何が違うのですか?」


「品質の違いはもちろんですが、今回の新作発表の目玉である、生地の透け感です」



はい?



「イメージで言うと、とっても厚みのある生地なのに、生地の下の服の文字が読める、みたいな感じですね」



え? その程度? 



「どうされました?」


「え、いえ何でもないです」


「先ほど着用されていたランクDは10歳以下を想定しています」



子供用じゃん!



「今、着用されているランクCが16歳位の想定です」



うん、年齢は適正だね?


次にランクBを着てみた。



「こちらは大人用です。 よく見ると透けるのがわかるぐらいですので、大人の余裕が必要です」



・・・・何よ、大人の余裕って?



「最後はこちらのランクAですが・・・」


「かなり透けますので、人前に裸で出れる猛者の精神が必要です」


「・・・・・・」



まあ、ここで試着だけなら大丈夫だから着てみるか・・


着てみた。新作?透け感?

何度も自分を見てみたけど、『透けてないじゃん』

でも、まあランクAの高級素材だけあって、肌ざわりはかなり良かった。

もう、これでいいよ。



「それではユイ様、どの、生地にされますか?」


「これでいいよ」


「えっ!?」


「このままでいいよ」


「・・かなり透けていますが、よろしいのですか?」


「うん、気にしないから大丈夫」


「そ、そうですか?」


「ではフレアパンツをはかれますか?」



私はもう一度、自分を見た。

今は黒色の下着をはいているけど、全くわからないよね?


・・透け感とはいかに?



「このままで大丈夫です」


「・・わ、わかりました」


「それでは、こちらが薄手のパッドでございます」



今度は自分の胸の辺りを入念に確認をした。

やっぱり全然透けてないし、パッドを入れると逆に隙間が出来て危険かもしれないよね。



「それも、いらないです」


「そう、ですか・・猛者ですね」



え?



「それでは、準備が出来た旨を伝えて来ますので、しばらくお待ち下さい」


「わかりました」


何とも微妙な顔をしたメイドさんは部屋を出て行った。

そしてユイに専属でついていたメイドは会場の控え室に駆け込んだ。



「コウ様、ユイ様の準備が整いました」


「わかった」


「で、ユイ様はどちらを選ばれた?」


「Bか? Cか?」


「いえ、どちらでもございません」


「そうか、透け感のあるのは選んで頂けなかったか」


「いえ、ユイ様はAを選ばれました」


「まあ、Dとはいえ、ユイ様の魅力を出すには十分な衣装だからな」


「いえ、Aです」


「・・は?」


「Aです」


「ウソだろ?」


「本当です。 何度も確認をしましたが気にしないから大丈夫だと・・」


「・・・・・・」


「ま、まあ、透けるとはいえ、中身をガードすれば問題ないか」


「いえ、それもいらないと言われました」


「は?」


「フレアパンツも胸のパッドも使用しておりません」


「そ、それじゃあトップレスの下着だけで出歩いているようなものじゃないか!」


「はい、なので判断を仰ぐ為に会場には入らず、先に伺いにまいりました」


「う、うむ」


「ユイ様は本当に大丈夫だと仰ったのか?」


「はい、気にしないと」


「そうか、そうだな、あれだけ抜群のスタイルだ。 裸を見られても恥ずかしいどころか自慢なんだろう」


「よし、そのまま会場へお連れしろ」


「わかりました」


「Aを着る予定だった娼婦にはBの物を着せればいい」


「はい、わかりました」


「しかし、ユイ様が、Aを・・」

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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