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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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192/219

192話 新作発表の誘い

もしかして、他のメイド隊の子は皆そうなのかな?

メイド隊の子達にも、初日にお金を渡して必要な私物を買いに行かせたけど、

メイド服姿しか見てなかったから気づかなかったよ。


服は私が作ってあげてもよかったんだけど、服の趣味が分からなかったし、

私室にいる時ぐらいは、自分の好きな服を着ればいいと思ったから、好きなのを買いに行かせたんだけどね。



「もしかして、みんな色の無い服を選んだの?」


「はい、色つきは贅沢品ですので」


「あら、そうなのね・・」


「じゃあ、今度全員の服をそれぞれ希望の色に染めてあげるよ」


「ありがとうございます」


「いいよ、それぐらい」



あ、でも目を輝かせて私を見つめるのは止めてね?

抱きしめたくなっちゃうから。



「じゃあ、私達と同じ服を着る? 直ぐに作れるよ?」


「え? いいのですか?」


「うん、外でもミニスカートで大丈夫?」


「結構、チラっと見えちゃうかもだけど」


「大丈夫です! 可愛いのが最優先です!」



おお、デメテルもわかってるね。



「じゃあ、何色がいい?」


「ユイ様と同じ色がいいです」



その瞬間、ゾクッとして横を見た。


ブ、ブルーナ? 殺気を放つのはやめなさい。



「じゃあ、ちょっとだけ薄めるね」


「はい」



私は濃いめの紫色だから、デメテルには薄めの紫色で同じ服を作ってあげた。



「何度見ても凄いですね。こんなに一瞬で服が作れるなんて・・」


「はい、どうぞ」


「ありがとうございます。直ぐに着替えてまいります」



しばらくして、デメテルは着替えて帰って来た。



「お待たせしました」



うわ~、可愛い。



「うん、似合っているよ」


「ありがとうございます」


「じゃあ、行こうか」


「はい」



それから右手にブルーナ、左手にデメテルと手を繋いで倉庫まで歩いて行った。 (両手に花、だけどブルーナの手の力が少し強い気がする……)



うん、デメテルへの注目度が凄かった。

可愛い服を着た美少女が満面の笑みで歩いているんだもの、皆さんデメテルをガン見だよ。

当のデメテルは素で無視してたね。

視線受け流しスキルは私に匹敵するんじゃないかな?

まあ、ブルーナもご機嫌だったし問題無しだね。


私達は目的の倉庫に到着して、ブルーナは事務室へ、私は染色作業をせっせと行った。

でも、まあ染色作業は直ぐに終わったので、デメテルと一緒に倉庫内をウロウロしていた。

しばらく歩き回った後、事務所近くの通路のベンチで座っていると、見知らぬおじさんが声をかけてきた。



「初めまして、ユイ様。 私はコウ・ギュリスと申します」


「いつもわが社の製品をご利用頂きまして、ありがとうございます」



そう言えば、一部の人には染色しているのが私だって知っているとブルーナが言ってたね。

でも、信用のおける人のみって言ってたから、この人も信用されてるって事だよね。



「初めまして。ユイです。 この子はデメテル」



コウと名乗ったおじさんはデメテルにも会釈を返した。



「ロスさんが指定した生地ですから品質が良いのはよくわかっています」


「私も気に入って、こちらの生地を結構使っているんですよ?」


「それは嬉しい限りです」


「今後ともよろしお願いいたします」


「こちらこそ。何か良い生地があったら教えて下さいね。私も色々な生地を使って試しているので」


「おお、それでは今度、新製品の発表会があるので参加されますか?」


「生地の新作ですか?」


「ええ、まだ内容は言えないのですが、わが社の持てる技術を注ぎ込んだ最高の品となっています」


「へー、ちょっと興味あるかも」


「ありがとうございます」


「その生地を使ったドレスも数種類を用意するつもりなのですが、もしモデルをして頂けるなら、使用した生地も報酬として差し上げる事ができます」


「う~ん、悩むね」


「まだ、もう少し先の話ですので、返事はまた今度で大丈夫です」


「場所や、日時、招待の内容等はブルーナお嬢様にお伝えしておきますので、お返事はそちら経由でお願いします」


「わかりました」


「それでは私はこれで失礼いたします。ごゆっくりして行ってください」



コウ商人がたち去ってしばらくすると、ブルーナが帰ってきた。 そこで私は、さっきの内容をそのまま伝えた。



「興味があるなら行って来る?」


「じゃあ、ちょっと見て来ようかな?」


「 モデルはどうするの?」


「う~ん、変なヤツじゃ無いよね?」


「それは大丈夫だよ。コウ商人は誠実な人だから変な事は無いと思うよ」


「そっか、じゃあ受けようかな」


「わかった、じゃあ、そう伝えておくね」


「詳細はまた今度伝えるね」


「うん、お願いね」


「ちなみに場所はクシオス?」


「違うよ。 クシオスから北東へ馬で1日の所にあるメイシスって街だよ。まあまあ、大きな街だよ」


「そうなんだ、まあそれぐらいの距離なら問題ないかな。じゃあ、戻ろうか」


「うん」


それから用事を済ませた私達は、再び手を繋いで家まで歩いて帰った。

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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