180話 王の御前と、殺意の波動
よくわからないまま、私達はビオラさんとギルマスの後をついて会場に入った。
王様を中心に10名ほどがこちらに向かって立っていた。
広場の左右にいる、騎士や文官達は広場の中心側に向いて立っていた。
私達はその中を真っすぐ歩いた。
そして王様の目前でビオラさんとギルマスは片膝をついて跪いた。
えっ? 片膝をつくの? このスカートで? そんなポーズをしたら、丸見えだよね? どうしよう? と考える暇もなく周りが同じポーズをしだしたから、仕方無く私もそれを真似して跪いた。
まあ必要な形式だし我慢だね。もしかしたら意外と見えてないかもしれないしね。
私達は、しばらく王様の言葉を聞いていた。
その後、立つように促されたから起立して話を聞いていた。
最初に言われていた通り、私は何度か返事をする程度だった。
30分程がたって、私も緊張が解れてきて周りがよく見れるようになった。
確かに威厳のある国王様だった。
でも、思ってたよりいい歳だね、70歳ぐらいかな?
両脇にいるのは、噂の血塗られた二人の王子かな?
後は護衛の騎士と高位の文官かな?
私は興味津々で前方を眺め続けた。
あれ? あの王子はどこかで見た気が・・・
王子の後ろに控えているのは専属の騎士かな? ・・・・・・・・・・ん?
え? 嘘っ!? え??
だ、駄目だ。 ここではダメだ。
ビオラさんの顔に泥を塗る事になる。
でも・・・うっ、ぐっ。 うううううう。
落ち着け、落ち着け、冷静に・・・
でも駄目だった。 湧きあがった感情を抑えきれずに、私は蹲ってしまった。
「ユイ?」
「ユイ、どうしたの?」
会場がざわめき始めた。
「う、ううう、はあ、はあ、はあ」
「ユイちゃん! 落ち着いて、ゆっくり深呼吸して」
その様子を見て会場がざわつき始めた。
「何だ? あまりに緊張しすぎて過呼吸になったのか?」
「はっ、Sランクは早すぎたんじゃないのか?」
「まあ、子供だから、こんなもんだろ?」
私を見て、会場に失笑が沸き起こった。
私は収まらない動悸に胸を押さえて蹲った。
まわりが何かを言っているけど、何を言っているのかわからない。
感情が抑えられない。
今すぐ、この会場に極大魔法をぶちかましたい。
そんな事が許されないのはわかっている、でも、でも・・・・
「ビオラ、その者を救護室に連れて行ってあげなさい」
「伝える事は既に終わっている。 式典はここまでとする」
「ありがとうございます。 国王様、それではこれで失礼します」
私は救護室に運ばれてベットの上に乗せられた。
少し、マシにはなっていたけど、胸が苦しかったから、横になる前に自分でブラのホックだけを外した。 でもドレスのファスナーも緩めていたから、ホックを外した瞬間にブラとドレスがはだけたけど、私は気づかずにそのまま横になって意識を失った。
「あっ!」
「ユイ!!」
「ユイちゃん!」
「悪い!」
「すまない!」
男性陣は慌てて後ろを向いて謝罪を口にした。
ビオラは慌ててユイに布団をかけて、ブルーナはベットのカーテンを閉めた。
いつも読んでいただきありがとうございます。
今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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