174話 精霊たちの女子会と、お手伝いさん計画
今日は皆でピクニック。
王都から北東に向かって近くの森なんだけど、事の発端はブルーナが精霊を紹介したいって言った事からかな。
街中で召喚出来ないのはやっぱり上位精霊だけみたい。
テミス達の中位精霊は召喚出来るけど、自然が少ないと維持時間が短いみたいだから、近くの森まで行こうって事になったんだ。
「じゃあ、メティナとテミスの精霊達には名前をつけれたんだ」
「うん、凄く苦労したけどね」
「さすがにMPが足りなかったからね~」
「でも、ブルーナも凄いじゃない、ちゃんと精霊と契約出来ているんだから」
「そうだよ? 私達エルフでも、普通は100歳までに習得する事が目標だからね」
「うん、ありがとう。 でも名前をつけてあげたいよ」
「二人はMPブースト装備を使って名付けをしたって事だよね?」
「そうだよ? 上位精霊にすら、それがいらないユイがおかしいんだよ?」
「何とかしてあげたいけど、私達が使ったMPブースト装備はエルフ専用だからね・・」
「そう言えば、制限解除して読んだ本には、そんな装備があるって書いていたね。私には必要ないから気にしなかったけど」
「そうなんだ」
「よし、今度、その素材を集めに行こう。素材が集まったら作ってあげるよ」
「ありがと~」
「じゃあ、今度の冒険は皆で素材集めの旅だね」
「そう言えば、メティナ達も何か素材を探しているんだよね?」
「うん、私達が探しているのは特殊な木なの」
「木?」
「欲しいのは、その木の枝だけでいいんだけどなかなか見つからなくてね」
「それに、見つけたらラッキー程度に探しているだけだから」
「見つけて手に入れても管理が大変だし」
「あ、でも今回の様に召喚が目的だと、あったら便利だったね」
「???」
「ああ、ごめんね。意味がわからないよね」
「簡単に言うと、この木の枝を庭に植えておくと、自然の力が少ない街の中でも上位精霊すら呼べるようになるの」
「中、下位精霊なら維持時間が長くなるんだよ。」
「それ凄いじゃない。お家の庭に凄く欲しいんだけど?」
「そう、確かに便利なんだけど、管理が困るのよ」
「そんなに大変なの?」
「違うの、簡単だけど大変なの」
「???」
「この木を街の中で植えた場合は必ず1日2回、水をあげないと次の日には枯れてしまうのよ。だから、家を留守にする事が出来なくなっちゃうから」
「ああ、なるほど」
確かにそれは困るね。 仕事でも遊びでも皆一緒に泊まりで行けなくなっちゃうね。
「ねえ、ユイ?」
「何?」
「最近ちょっと思っていたんだけど、何人かお手伝いさんを雇わない?」
「え? それは考えた事がなかったよ」
「でも確かに、掃除とか食事とか、いてくれたら助かるよね?」
「うん、それにこの話の事でも私達が出掛けても水やりをしてもらえるし」
「そうだね、一度皆に聞いて考えてみようか?」
「私は賛成だよ~」
「私もいいと思うわ」
「私も賛成です」
「私も」
あれ? 後でじっくり協議する案件だと思ったのに全員が賛成にまわってしまった?
「ユイは迷っているの?」
「ううん、いてくれたら助かると思うけど男は嫌だなって思って。それにどこに頼めばいいのかなって」
「その辺りは大丈夫だよ、家のつてがあるから。それにユイが嫌じゃなければ、奴隷を買うのが一番いいかもだけど」
「奴隷か~」
「もちろん条件は色々つけるし、基本的に住み込みでいてもらえるしね」
「そっか、うん、わかった。その辺りはブルーナに任せるよ」
「うん」
「まあ、お金は私が出すから」
「え? ダメだよ。家とか家具はユイとブルーナが出しているんだから、今回は私達が出します」
「え? 別にいいのに」
「ダメ。今回は私達が出すから。でも、候補者選びはブルーナに、最終的な決定はユイに決めてもらうよ?」
「うん、わかった」
私達は、しばらく歩きながらお喋りをしていると、丁度良い広場に出た。
「ここでいいかな?」
「うん、いいと思う」
「じゃあ、時間制限の無い私から召喚するね?」
「は~い」
私は召喚魔法で4体同時に呼び寄せた。
「お、今日は見ない顔がいるね?」
「あら、本当。楽しそうね」
「クスクス、何して遊ぶの?」
「ダメよ? 先に自己紹介でしょ?」
「今日はね、私の友達に皆を紹介しようと思ったの」
「・・・テミス?」
「うん、わかってるよ。今は、黙っていよう・・・」
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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