172話 ビオラの抱擁と、雷
私達は馬車に乗って王都に帰還した。
ヴァントス盗賊団が関係していると言う事で、冒険者ギルドや騎士団まで絡んで大事になっているみたい。
だから先ずは冒険者ギルドに報告をしに行った。
私がギルドの扉を開けると同時に、テーブルに座っていたブルーナと目があった。
「ユイ!」
ブルーナは私に向かって走って来た。
けど、最初に抱きついて来たのはブルーナじゃなかった。
「ユイちゃん、ごめんね、大丈夫だった?」
ギュウウウッ!
先にビオラさんが私に抱きついて、ブルーナは愕然と私達を見て立ち止まった。
「はい、心配かけてすいませんでした。私は大丈夫です」
「そう? うん、大丈夫みたいね。 でも怖い思いをさせてしまったわね」
「私がもっと目を光らせておけば、こんな事にならなかったのに。ごめんね、ユイちゃん」
「そんな、ビオラさんは悪くないです、全てにおいて油断した私が悪いのです」
でも、ビオラさん? そろそろ離してくれないかな? ブルーナが睨んでいるんですけど?
「まあ、その辺りはまた後で聞くわね」
そして、ビオラさんから解放された。
「心配かけて、ごめんねブルーナ」
ブルーナは、やっと私に抱きついてきた。
「ユイ、その、大丈夫だった?」
「うん。ブルーナのおかげで何もされずに助かったよ。ありがとう」
「よかった~」
「本当にありがとね」
その後、私達は別室で報告をした。
「それでは最後にユイちゃんだけ、奥の部屋に来てくれる?」
「え? あ、はい。わかりました」
私はビオラさんに連れられて、ビオラさんの私室に入ってテーブルに座った。
「えっと、私だけにお話ってなんでしょうか?」
「さっきも、説明したけど、例の娼館を捜査し逮捕した時の事なんだけど……」
「ユイちゃんを脅す為に使った例の写真は廃棄したから安心してね?」
「え?!」
え? え?? あの写真? 見られたの?
「写真を確認したのは私だけだから安心してね?」
え? 私は今すぐ逃げ出したいんだけど・・・。 (穴があったら入りたい!!)
「それと、これは成功報酬で貰えるハズだった物だから、渡しておくわね」
そう言って、手渡された紙は**「性欲薬のレシピ」**だった。
きゃああああ~!
「ち、違う、私が欲しいと言ったわけじゃ・・・ 」
「材料さえあれば、ユイちゃんは作れるだろうし、売ればお金になるからね。それに**【楽しみ方】**は人それぞれだから、そこについて私は何も言わないわよ?」
いやああああ、絶対に誤解してるよ~!
「でもね?」
私はその後、写真の事についてビオラさんから説教されました。
場所を考えなさいとか、脇が甘いとか、色々と・・・(ごもっともです)。
数分後、皆が待っている部屋に戻ったんだけど、私がショボンってしているから皆が首を傾げていた。
「どうしたの? ユイ?」
「ん? な、なんでも無いよ?」
何かを察したのか、それ以上は誰も何も聞いて来なかった。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。




