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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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168/190

168話 怒れる鬼神と、冷静な指揮官

俺達は馬に乗って地図の場所に向かった。

ゼイナスが先導し、リア達を追いかけながら俺は少し後ろを振り向いてエルフの二人を見た。

かなり本気で馬を走らせているが、危なげなくしっかりと付いて来ていた。

十分に上手いな。あれなら大丈夫か。



「ゼイナス! あそこの側道を進むぞ!」


「側道? 街道を行かないのか?」


「俺達だけなら獣道でも最短ルートを走った方が早い!」


「わかった」


 ゼイナスもチラっとエルフの二人を見た。



「大丈夫だ。彼女達は付いて来れる」


「そうだな、わかった」



そして俺達は道なき道を全力で走り抜けた。



「見えた! このまま側道から合流すれば並走出来るぞ!」



先に突っ走って行った二人を追いかける形となったが、リアとマニカは馬に乗るのがあまり上手ではなかった。

そのお陰で何とか追いついたけど、とても話しが出来る状態ではなかった。

その為一方的に声をかけた。


「俺が先導する! 後はアジトに付いたら情報をもらう、絶対に必要な事だ!それだけは頭に叩き込んでおいてくれ」


彼女達の強さは近くで見て来たから十分にわかっているつもりだった。

だが、それさえも力を加減して戦闘してきたのだと最近知る事になった。

それがわかったのは、ユイに作ってもらった武器を振るう彼女達を見たからだ。


もちろんユイに作ってもらった武器凄まじく高性能だ。

けど、攻撃力が桁違いに上がったのはそれだけでは無い。

今の彼女達は武器を振るう事にためらいが無い。

今までは武器が壊れないように、力の調整をしていたんだろう。

しかしユイに作ってもらった武器は彼女達の全力にも十分に耐える事が出来た。

その姿は美しくも恐ろしくもあった。


そして今、彼女達の頭の中は敵を葬り去る事しか考えていないだろう。

凄まじい殺気を放ち続けていた。

彼女達を知る俺達でも恐怖を感じる程に。


殲滅が出来るかは別として、ヴァントス盗賊団は絶対に触れてはいけない逆鱗に触れてしまったな。

正直な話、戦闘が始まれば俺達は彼女達の特攻についていけないだろう。

だから、サポートにまわる事を決意した。


しばらくして、やっと盗賊のアジトらしきものが見えてきた。



「洞窟のアジトだな、こんな所にあったのか」


「外の見張りは20人程ね」



俺は教えられた合図をおくると、しばらくして一人の男(潜伏していた冒険者)が近寄って来た。



「あなた達が王都から派遣されてきたPTですか?」


「ああ、そうだ。情報をくれ」


「わかりました」



新たな情報は、最悪の状況だった。



「頭目に全ての幹部か・・・」


「今回の目的はユイの救出だ。殲滅ではない! そこを見誤るなよ?」


「わかった」


「よし、馬はここに置いて行くぞ」


「ああ」



リアとマニカも馬から降りたが、声をかける間もなく駆け出して行った。



「リア! 待って~、マニカ! あ~もう!」


「どうした、リーニ?」


「ユイちゃんは魔法の触媒を外されているハズだから、私の予備を持って行ってもらおうと思ったのに」


「私達が持って行きましょうか?」


「いや、いい、もう無理だろう。 それに俺達は勢いのまま突っ込む事はしない」


「情報によると幹部達が確認されてたって話だから、考え無しで突っ込むと、こちらが全滅する恐れがある」


「俺達は焦らずに退路を確保しつつ、確実に殲滅しながら進んで行く」


「でも、今のリア達の戦い方は・・・」


「わかっている。防御を捨てて全ての力を攻撃に回しているから、小さな傷がいずれ彼女達の攻撃力を奪って行くだろう」


「だが、今回は力尽きる前に救出できる事にかけるしかない」


「後は、救出が出来たとしてユイに戦意があるか・・・いや、俺達だけで何とかするしかない」


「わかっている」


「君達も救出に向かいたいだろうが、こちら側で殲滅と退路確保に協力して欲しい」


「わかりました」

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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