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戦極結承 ◇◇ ~バッドエンドへ向かう少女の物語~  作者: 空斬しゅう


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164/190

164話 敗北と、絶望

作戦が成功し、ほっとした瞬間、ゾクっとして危険感知が警報をならした。



「何!?」



私はシールドを張りながら飛びのいたけど、狙われたのは私ではなかった。


ザシュッ!!


離れた所にいたPTの1つが襲撃されて、5人全員の首が飛んだ。



「なんだ!」


「襲撃だ! 陣形を作れ!」



突然起こった何者かの襲撃に最初は混乱していたけど、他の2PTは冷静に対処をしはじめた。


でも、これは不味い。 襲撃者は10人だったけど、明らかに向こうの方が戦力が上だった。

それに、これは、嵌められたね。

案内人だった3人は襲撃者の後ろに下がった事から、それは明白だった。


取り敢えず、私は今の内に麻痺を解除する為に魔法を使おうとすると、リーダーらしき男が私に攻撃をしかけてきた。



「麻痺の解除なんてさせねえぞ?」


「この時をずっと待ってたんだからな?」



私は弾幕を張りつつ距離を取った。

しかし、この男は、私の魔法を警戒しつつも、私に連続で攻撃を仕掛けてきた。



「女の子を相手に大層な準備ね?」


「スカを殺ったヤツをなめて掛かったりしねえよ」


「あんた、まさかヴァントス盗賊団?」


「ああ、その幹部の一人のダンモだ」



こいつは、喋りながらも、私に解除魔法を使わせてない様に絶えず攻撃を仕掛けてくる。



「ヴァントス盗賊団だって!?」


「くそっ、ヤバイぞ」


「俺が引き付けるから、お前らは逃げろ!」


「しかし、それでは・・・」


「このまま戦っても全滅だ、しかし、この事を誰かが伝えなければならない」


「行け!」


「わかった。すまない」



制限したまま勝つのは厳しいかな。

あ、残りのPTの一部が逃げ出したけど、あれじゃ追い付かれるね。 仕方ない。

私はダンモを牽制しながら、石弾の弾幕を撃って敵の部隊の殲滅を始めた。


麻痺を回復できない今、最優先は10秒毎に来る硬直に移動や魔法を被せない事。

しっかりと時間を管理して戦えば大丈夫。

もちろん、敵は逆にその10秒後の硬直を狙って来るけど、圧倒的な私の魔法の手数の前に近づけないでいる。

この場に残ったPTのリーダー二人と私は戦況を有利に進めて敵の部隊を殲滅し終わった。



「残念ね、あなたの部隊は全滅したよ?」


「これで3対1、立場が逆転ね」


「ちっ」


「このまま負けて、おめおめと帰れねえんだよ!」



ダンモは防御を捨て、私に向かって特攻してきた。

でも、 「残念、1秒届かなかったね?」 硬直が解けて魔法を発動した。



「アースランス!」



私の魔法がベンモの胸を貫いて戦いは終わった。



「ふう~、疲れた~」



私はハンカチを出して額を拭っていたら、体が硬直した。



「そうだ、麻痺を解除しないと」



汗を拭ってハンカチを戻してから麻痺解除の詠唱をはじめた。

その瞬間ありえない事がおきた。


ガバッ!


突然、ベンモが立ち上がって私に襲い掛かってきた。



「なんで!?」



私は慌ててエアカッターをベンモに向かって放った。


ピシッ!


いや、放てなかった。

運悪く麻痺で硬直して魔法が発動しなかった。



「ぐうっ」



ベンモのパンチが私のみぞおちに入って屈んでしまった。

そしてヤバイっと思った瞬間、後頭部を殴られて私は気絶した。


(しまった……)



「ちっ、本当に身代わりのお守りを使っちまうとはな」


「借り物なのに、大損じゃねえか。くそっ」


「さっさと残りを片付けて帰るか」


「俺が時間を稼ぐ! お前は報告しに走れ!!」


「わかった!」


「逃がすわけねえだろ?」


「させるか!」



時間を稼ぐだけが目的の男は攻撃をせずに盾だけで防御に徹した。

しかし、実力の差がありすぎて数分ともたなかった。


「ち、1匹逃がしてしまったな。まあいいか、目的はこの女だからな」


「おい、お前ら、この女を縛って運べ! それと魔法の触媒を外し忘れるなよ?」

いつも読んでいただきありがとうございます。

私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。


また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。


最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。

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