155話 新スキル獲得と、チート建築
「私は別にどっちでもいいよ? ユイの好きな様にして」
「いいの? じゃあ、ブルーナ、今日は宿屋で泊まる?」
「ユイは?」
「私はこの家の、部屋に籠って実験するつもり」
「じゃあ、私もここでいいよ? 寝る所はどうするの? 私は徹夜になると思うし」
「う~ん、じゃあ、リビングに馬車を出して~、そこで寝るから」
あれだけ広かったら大丈夫かな?
「うん、わかった」
「実験に必要な材料とかはどうするの? 今から買いに行く?」
「材料とか工具とか一式持ってるよ。前から計画してたのだけど、なかなか試す機会がなくて」
「そうなんだ」
「ごめんね、王都に着いたばっかりなのに」
「いいよ、私も早く一緒に住みたいから」
「ありがとう」
私は部屋の一室に入って、材料や工具を取り出した。
「さあ~、やるぞ~」
狙うのは木工・石材施工の技術スキルだ。 作るのは超小型の簡易の蔵。
人が一人入れる程度の。
以前、図書館で本を読み漁っている時に設計図が載っていたのよ。
木と土と石等を使って造るよ。
簡単に出来る。そう思っていたのは過ちでした。
数時間後。
「きついよ~」
「腕が痛いよ~」
「もう腕があがらないよ~」
鍛冶みたいに鉄を叩きまくらなくてもいいし大丈夫だと完全になめていたよ。
何という重労働。
もうかなり遅い時間だけど、心がポキッと折れてしまいそうなので作業を続けたよ。
永遠とも思える作業を続けていると、いつのまにか朝になった。
でも、やるからには妥協をしたくない。 気になるところは全て修正しながら作業をした。
そして何とか昼前まで蔵が完成した。
「お、終わった~~~~」
横になりたいのをグッと我慢してブルーナを呼びに行った。
「ブルーナー、終わったよ~」
直ぐにブルーナは走って来た。
「ユイ、お疲れさまでした。はい、どうぞ」
私はコップに入ったジュースを受け取った。
「ありがとう」
「それで実験はどだったの?」
「まだ確認してないけど、作ったのはアレだよ」
私は出来たての蔵を指さした。
「うわ~、凄っ。 え? これ全部手作業で造ったの?」
「うん、頑張ったよ」
「これは凄いよ。一流の職人レベルだね。壁も綺麗」
「そう? ありがとう」
「でも、部屋の中にこれは違和感しかないね?」
「まあ、直ぐに壊すつもりだしね。じゃあ、ちょっとスキルを確認してみるね」
お、あった、あった。
「えっと、極建築スキル?」
「えーっと、うん、内容は他の生産系スキルとほぼ一緒かな。違うのは使用時に3Dマップが表示されるから大きさを調整し、場所を指定して完成って事ね」
「ユイ? どうだった?」
「うん、建築スキルが取れたよ」
「よかった~、おめでとう」
「ありがとう~」
「じゃあ、さっそく家を解体して新しく建てちゃおうか」
「は~い? え?」
「まあ見てて、一度外に出るよ~」
私達は馬車を戻して家の外に出た。
「じゃあ、この家を一度素材に戻してっと」
ポチッ。 うん、予想通り材料に変わった。
「え? 家が一瞬で……」
「あれ? ブルーナには素材に戻すところを見せた事が無かった?」
「いや、あるけど。 これはだって大きさが違うから」
「うん、大きさが違うだけだから安心して?」
「う、うん」
素材はカバンに入れて。 建築スキル起動。
うわ~、こんな感じになるのか。 建てる場所と大きさをマップで指定して、外観と内装のイメージを追加。
あ、次は間取りもイメージで追加しないといけないのか。
う~ん、こんな感じかな。 やっぱり結構時間がかかるね。
それでは、最後に決定ボタンをポチッ。
ドゴォーン
「うわ~、凄~い! うわ~~~~!!」
おおお、出来た。 これはさすがに私もビックリだよ。
一瞬にして更地に豪邸が建った。
「入っていい? 中に入っていい?」
「うん、いいよ。 私はついでに外壁も作っておくから」
「は~い」
ブルーナは嬉しそうに家の中に入っていった。
さて、外壁は防犯も兼ねているから頑丈にしないとね。
高さは3mぐらいでいいかな?
私は外壁もサクッと作った。
後は、外壁と家を染色スキルでぬりぬりして完成。
うん、うん。 良い感じ。
私は満足して家の中に入った。
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
最後に投稿へのモチベーションを維持する為にも、コメントや評価、ブックマークをして頂けると執筆を続ける励みになりますので、どうぞよろしくお願いします。




