153話 ブルーナの交渉術?
「じゃあ、この条件で交渉するね?」
「うん、お願いね」
王都の商業ギルドに入るのも久しぶりだね。
私は扉を開けてコッソリ中に入って辺りを見回した。
「ユイ? そんなにコソコソしなくても」
「え? いあ、慣れない場所だから」
「行くよ?」
ブルーナは私の手を握ったまま、ツカツカと、わき目も振らずカウンターまで進んで行った。
「いらっしゃいませ、どのようなご用件でしょうか?」
「居住の為の家、又は土地が欲しいのですが、個室でお話を伺う事はできますか?」
「はい、わかりました。 こちらへどうぞ」
受付嬢の案内で個室に入ったけど、どこかで見た事がある人だね?
「ユイさんも、そちらでお掛けになって下さい」
え? なんで私の名前を知っているの?
「それでは今回対応させていただく、メイナです」
「ブルーナです。よろしくお願いします」
あ! 鉄巨神の討伐の時の受付嬢だ! ・・・忘れてた。
「メ、メイナさん、お久しぶりです。 今日はブルーナに任せるので、よろしくお願いします」
「はい、わかりました」
「それでは、ご希望があれば教えてもらえますか」
「そうですね、出来るだけ静かで治安の良い区画、予算は1億、立地条件は第一中央公園が近い方がいいかな? 周辺施設の希望は無いけど、徒歩圏内で食料品が買える店があれば嬉しいな?」
「後、全体の地図が見たいです」
「わかりました。 しばらくお待ちください」
メイナさんは候補をピックアップする為に奥に引っ込んだ。
「ブルーナ? ほどほどの条件でもいいからね?」
「うん、わかった~」
数分後、メイナさんは王都の地図を持って来た。
数か所に赤い丸印が付いてるから候補地かな?
でも、メイナさんが喋るよりも先にブルーナが問いかけた。
「すいません、この地図のここと、ここと・・・の価格を知りたいのですがいいですか?」
「はい、お待ちください」
しばらくして、メイナさんはブルーナが示した場所に価格を記入して、候補地と共に価格等の説明を始めた。
「以上が候補地とその価格になります。 他に何かお聞きになりたい事はございますか?」
「この周辺の価格が上がっているのはどうしてですか?」
え? 何がどう違うのか私にはわからないのだけど?
「この辺りはもともと人気のある区画ですので」
「でも今年の公示価格より全体的に上昇していますよね?」
ん? 工事? ブルーナ・・・ほどほどにって言ったのに。
「正確にはわかっていませんが、恐らくこの徒歩圏内にできた人気のお店と、その周辺も商業施設の計画があるからだと思われます」
「そうなんですね。じゃあ逆にこの辺りの価格が下がったのは何故ですか?」
「その辺りは高齢化が進んでいまして、若い世代はあまりいないからですね」
「わかりました。では、取り合えず候補は、この2つでお願いします」
え? 20個近く、赤色の〇印がついていたのに、いきなり2つ? 私は気になる場所があったけど、落選しちゃたから指をさして聞いてみた。
「ここはダメなの? ギルドとかも近くていいかな~って思ったんだけど」
「うん、そこは防犯上だめね。 側面の壁から簡単に敷地内に入られちゃうよ」
え? この横って壁なの? こんな地図を見ただけでよくわかったね。
「そっか~、仕方ないね」
「ちなみに、この候補の2つは後どれぐらい下げてくれますか?」
うわっ! いきなり値切った? ブルーナ? ほどほどで、、
いつも読んでいただきありがとうございます。
私事で大変申し訳ありませんが、今後の投稿(更新)間隔に関する予定を活動報告に記載しておきます。
また今後の展開について。R15に収まるように調整はしていますが、残酷な描写や、少しHな描写が入ってきます。この事を不快に思ったり、苦手な方はここで閉じていただき、続きを読むのは控えてください。
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